2021.11.05

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2021.10.05 Tue
2021.10.06 Wed

DOMAIN&FUNCTION

食品成長戦略研究会

REPORT
日目

10.05 Tue

信頼と理念の共有によって実現する中小企業支援プラットフォーム

講師株式会社ヨシムラ・フード・ホールディングス
取締役CFO安東 俊 氏
学びのPOINT

①創業の原点は創業者である吉村CEOの留学体験「日本の食品を世界に広めたい!」
いつか日本の優れた食品を世界に広めるビジネスをすると決意。
②わずか役職員3名、グループ会社3社でスタートアップ。グループ会社の現場に密着することで食品企業には必ず特徴(強み・弱み)があることを発見。
グループ同士で特徴をつなぎ合わせ、強みを伸ばし、弱みを補う。
③グループの営業パーソン約70名が各社商品のストーリーを共有し、グループ会社それぞれが持つ顧客へつなげることでシナジーを発揮。
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KPI中小企業の後継者不足という社会課題を解決するソリューション
M&A実行件数 直近5年で12件

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2021年は、新型コロナウイルスの影響でM&A件数・業績ともに苦戦。お菓子や冷凍食品などグループのコアとなる事業ユニット単位で販路拡大・新商品開発・品質管理・製造効率の連携を強化している。
1日目

10.05 Tue

二次利用マーケティングによる企業ブランディングメソッド

講師千葉テレビ放送株式会社
プロデューサー大林 健太郎 氏
学びのPOINT

①マーケティングは深い海
「客数×成約率×単価=売上最大化」
マーケティングはブランディング価値を活用した売上向上の手法である。
例えるなら、深い海に価値を付加してなるべく大きくした石を投じることであり、大きな波を立てるかが大切。
②客数と成約率を高める手法としてメディアで取り上げられることを活用する。
最大のメリットは拡散ウェーブ効果、信頼という価値を売上UPに結びつけること。
③メディアで取り上げられる戦略的PRポイントは3点
1.規模が小さく希少性が高いこと
2.幻の●●ように数量限定であること
3.差別化(異質)された商品であること
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KPIマーケティングとはブランディング価値によって
客数×成約率×単価=売上最大化を高める手法

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メディア特にTVで取り上げられることは規模の小さな食品企業には大きなメリットがある。一方で、映像を自社のPRに二次利用できないジレンマもある。千葉テレビでは3ヵ月~1年間番組映像を二次利用できる異色の番組制作を行っている。
Voice 参加者の声
企業には特徴と言える強み・弱みがあり、グループ企業同士でシナジーを高めることで、企業経営を安定させる手法は弊社のヒントになりました。
食品製造業・取締役
メディアに如何に取り上げてもらえるか、能動的・戦略的にPRする具体的な手法は、目新しいことが多く、弊社のマーケティングの在り方の参考になりました。
食品製造業・幹部
会場の様子 1022_10.jpg
1日目

10.05 Tue

機能性の高さを消費者に伝える医師プラットフォーム

講師エムスリー株式会社
AskDoctors総研所長 兼
ヘルスケアマーケティングG グループリーダー
津田 宗利 氏
学びのPOINT

①機能性表示食品の重要性の背景には、ヘルスケア産業の市場規模の増加がある。
2013年13兆→2020年26兆→2030年は37兆と予測されている。
②エムスリー様の消費者意識調査
「普段食品や日用品を購入する際、健康を意識して購入していますか?」⇒89%の消費者がYESと回答。
③小売業の店頭の実態でもチョコレート、のど飴、ヨーグルト等の売場では機能性表示食品が大きなフェースを占めている。
注目を集めるからこその課題は、健康的な商品を作りたいメーカーと良い商品を選びたい消費者をマッチングさせること。
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KPIAskDoctorsマーク採用企業
87%
の企業がAskDoctorsを採用して売上が伸長

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AskDoctorsマークとは?
100名~1,000名の医師が評価を行い、75%以上の肯定意見で「医師の確認済み商品」として認定。既に多くのブランドでAskDoctorsマークを商品・サービスのプロモーションに利用。
2日目

10.06 Wed

3次産業から"ひとり6次産業"への挑戦

視察&講義株式会社山路フードシステム
常務取締役松井 耀右 氏
学びのPOINT

①創業の原点は地域の企業向け給食弁当。
現在も、お弁当は作り置きはせず、当日の朝調理したものをその日の昼にお客様に提供。
②フランス視察を通して気づいたことは、"地産地消"は「おいしさ」と「共感」を創るということ。
③海外視察での気づきをヒントに立ち上げたのが、「山路ファーム」事業。
1次産業として、自社ブランド「丹沢滋黒軍鶏」の生産を行い、2次産業として、「丹沢滋黒軍鶏」製品の製造を行い、3次産業として、お客様に「丹沢滋黒軍鶏」のおいしさを直接届ける飲食事業を展開。
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KPI6次産業=美味しさの最大化

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事業を6次化したことで、細かく鮮度・品質を維持コントロール可能。飼料は鶏ファーストで完全無投薬。一番美味しくなるまで軍鶏を育て、屠畜後は24時間以内に部位別に最良の鮮度で加工作業を行い、食材の良さを引き出す調理技術で提供。
Voice 参加者の声
消費者の健康志向の高まり、ヘルスケア産業の市場規模拡大を客観的に知ることができて、自社の商品開発に取り入れて成長戦略を描く重要性を感じた。
食品製造業・取締役
神奈川県・相模原周辺という立地条件をうまく活用されたビジネスモデル。軍鶏1品に絞ったブランド展開が、自社のレストラン事業のヒントになりました。
食品製造業・幹部
山路フードシステム様
「カフェワイルドチキン」テラス席
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NEXT TIME

2021年度 食品成長戦略研究会
第2回 、和歌山・関西エリア 2021年12月2日(木)・3日(金)
1日目 株式会社TOA様