2021.01.13

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2020.12.16 Wed
2020.12.17 Thu

DOMAIN&FUNCTION

ビジネスモデル
イノベーション研究会

REPORT
視察
講演

12.16 Web

地方から日本一のテキスタイルメーカーへ
~斜陽産業で成長し続ける高収益ビジネスモデル~

講師丸井織物株式会社
代表取締役会長宮本 徹 氏
学びのPOINT

①「X-Tech(クロステック)」を軸とした次世代事業創出への挑戦
コア・コンピタンスである「織り」の強みを軸に、既存の枠組みにとらわれない新規事業の開拓に着手。IT事業参入によるDtoC事業の展開など、時流を捉えた次世代事業を次々に生み出している。
②「デジタル化・IoT化」の推進による生産性の飛躍的向上
本社工場、黒氏工場含めて1,000台を優に超える織機を保有する同社。ITによりコントロール&マネジメントされた全ての先進織機を駆使し、多品種変量生産体制を可能とするアジル生産を実現。
③全社横断型プロジェクトの実施によるチャレンジ&オープンな風土づくり
「モノづくり=人づくり」をテーマに、全社員が主体的にチャレンジできる仕組みを構築。個別改善活動や風土活性化プロジェクトをはじめ、全社を巻き込んだビジョン策定など、自律的な組織文化を醸成している。
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企画提案スペース「テキスタイルスタジオ」には
過去40年分の生地サンプル約60,000点をストック!

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1980年代からのおよそ60,000点におよぶ生地サンプルとその織物設計書、生産条件のデータなどが蓄積されるテキスタイルスタジオ。ファッションクリエーターの想像力と創造力をインスパイアする拠点として、同社の企画開発力を支えている。
視察
講演

12.17 Thu

"守る伝統"から"攻める伝統"へ!
下請け町工場からブランド鋳物メーカーへの変貌

講師株式会社 能作
代表取締役社長能作 克治 氏
学びのPOINT

①「伝統」×「ブランディング」で、伝統産業の新たな価値を創造
工場見学に来た親子の「勉強しないとあんな仕事につくことになるよ。」との発言を受け、自分たちの仕事に誇りを持てるよう、自社ブランドの商品開発に着手。ブレイクのきっかけとなった「風鈴」や、代表作である金属なのに自由に曲げられる「KAGO」等、世界に誇る「NOUSAKU」へと変貌を遂げる。
②挑戦を続け伝統を伝える
一般向けの錫商品だけでなく、医療分野・ブライダル・飲食・体験イベント開催等、様々な分野へと挑戦し続けている。社長のポリシーである"続けること、あきらめないこと"を全社員が徹底し、全社一丸となって突き進むことが能作の成長を支える。
③"地方創生"への積極的な取り組み
"地域社会には労を惜しまず貢献する"をポリシーに様々な仕掛けを展開。年間12万人の来場者を誇るだけではなく、地元の子どもたちを中心に伝統産業を学ぶ場を提供。今では、小学生の時に能作を訪れたことがきっかけで社員となった者も存在する。
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KPI伝統を正しく伝えるために、産業観光への取組を強化!
能作は年間12万人が訪れる、高岡有数の観光地へと成長!

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2000年にスタートした工場見学を皮切りに、様々な産業観光への取り組みをスタート。2017年には『工場見学』『鋳物製作体験』『カフェ』『ショップ』『観光案内』を備える新社屋をオープンし、県内観光のハブ的な役割を果たしている。
Voice 参加者の声
新しいビジネスを作るには、もちろん十分な事前準備が必要だが、それ以上に社員と共に挑戦し続けることが重要だと感じた。

工事業・社長
社員の声、現場の声、お客様の声を聞き、即行動に移すことの大切さを改めて感じた。当たり前のことを実施できるよう、再度徹底していきます。
製造業・社長
まとめ講義の様子 846_07.jpg