2022.03.24

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2022.3.10 Thu
2022.3.11 Fri

DOMAIN&FUNCTION

物流経営研究会

REPORT
日目

3.10 Thu

ビーイングホールディングスのデザイン経営
~理念からサービスまで一貫している考え方~

講師株式会社ビーイングホールディングス
代表取締役社長 喜多 甚一氏
学びのPOINT

1.理念が浸透した自発的改善と高モチベーションの現場
ビーイングホールディングスは自社及び連結子会社11社で構成される物流における3PL事業を主軸に行うグループ企業である。社名には"存在し続ける。"という意味が込められ、ビジョンとして"300年永続する企業"を掲げている。計12社の企業ロゴの形と色は少しずつ違っている。これは各社が唯一無二の存在でありながらDNAを継承しているという証である。事業においては"生活物資"において一貫で対応している。視察を行ったセンターではメーカー物流とベンダー物流の両方の機能を1拠点で担い、物流会社であるにもかかわらず「運ばない物流」を実現している。庫内作業においても個人の生産性がリアルタイムで見ることができ、会社として環境整備を行いながら各人が自発的×効率的に作業する活気あふれる現場であった。

視察のポイント理念-ビジョン-方針・
メッセージ-作業-データ
"経営のバックボーン確立
インナーブランディングへの
経営資源の配分"

2.創業以来培ってきたノウハウ×IT=「見える物流」
物流センター内の在庫管理、入出庫状況、配送状況、従業員管理をITシステムにより「見える化」し、より機能的なサービスを実現可能になる。現在は実装済のものも含め、それぞれの6つの基幹システムを統合した「Jobs」を開発している。
3.ブランディングの根幹となる自社の社会的意義
企業のブランディングを行う際に、自社の社会的意義を根幹から見つめ直すということで一貫性を持たせることが重要であるという。自社のスローガンは顧客に、社会に「なぜ」必要とされるかを突き詰めて考えられたものである。
日目

3.11 Fri

デザイン経営実現に向けた自社の課題を考える

参加者ディスカッション
学びのPOINT

デザイン経営基本を学び、ビーイングホールディングス様の事例を元に自社の取り組み内容、今後の課題を整理する

1.デザイン経営
デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法で、 これまでの発想にとらわれない、それでいて実現可能な解決策を、柔軟に反復・改善を繰り返しながら生み出すことである。
2.事例を基にしたデザイン経営における課題と対策
ビーイングホールディングス様が実施していたデザイン経営の事例を参考に、自社の課題と対策を以下の切り口で検討する。
(1)理念、コンセプトなどの企業の考え方、思考の根源
(2)商品、サービスなどの具現化している事業内容

ディスカッション自社の理念から戦略、方針、webサイト、
サービスを見つめ直し
バックボーンの一貫性を再確認

デザイン経営をブランド強化の観点からディスカッションにて検討した。自社で策定されている企業の考え方、思考の根源(理念、ミッション)と具現化している事業内容(商品、サービス)では、どのよう課題と対策が考えられるかディスカッションを行った。

1.理念、ミッションをいかに従業員の行動レベルまで落とし込んでいくか、
浸透段階でツール、方法の活用方法
2.上位概念から事業までに一貫性があり、ブランドバリューを十分に伝える事が出来ているか。
NEXT TIME

第5回 2022年5月14日(木)、5月15日(金)三重
株式会社コクヨロジテム 主任 城 將司様