image1

 

今週のひとこと

あれこれと言い過ぎてはいけない。

捨てる技術を身に付けて、

ズバリ要点を断言しよう。





☆ コミュニケーションの第一歩

 先日、遠方から飛行機で研修に来られた受講生が、「強風による飛行機の欠航のため、帰路につけない」という状況が発生しました。まもなく台風シーズン到来。出張時などは交通事情に十分に注意する必要があります。

 さて、皆さんは、交通の遅れを表示する電光板などの文章に対し、もどかしい思いをしたことはないでしょうか。

 ○時○分、○○線の○~○間において人身事故が発生した影響で...

 この連絡は電車の遅れを伝えるものなのか、それとも運休なのか。最も知りたいことは表示を最後まで見ないと分かりません。

 ○○線、○~○時まで運行見合わせ
 ○○線、○分のダイヤ遅れのご連絡


  例えばこのように、結論を先に伝えることで、利用者は少しでも早く状況が分かり、
 別の路線に乗り換えるなどの対策を打つことができます。


 相手に物事を伝える際の基本は、

 結論 → 理由 → 経過

―の順に伝える項目を組み立てることです。相手にとって何が一番の感心事なのか、相手の状況を理解することからコミュニケーションは始まります。自分が言いたいことと、相手が聞きたいことが一致しているのか。


 皆さんは、自分の話したいことばかりを一方的に伝えていませんか。

コンサルティング戦略本部
コンサルタント
熊代 一毅





consultant_reviewbanner

ミッション実現を支える新たな人材マネジメント戦略


今、求められる人材マネジメント改革

企業の使命(ミッション)は、社会や顧客にとって「欠かすことのできない存在」となることである。そのため、企業は社会・顧客の課題を解決できる存在でなければならない。もちろん、企業組織を支える人材の一人一人が存在価値を発揮し、顧客価値の提供に向けて真摯(しんし)に取り組むことも必要だ。

今、その人材を取り巻く環境が大きく変化している。人材マネジメントにおいては、「65歳定年時代の処遇体系」「ブラック企業対策」「限定正社員」「ダイバーシティーマネジメント」「メンタルヘルスなどの危機管理対策」「次世代経営人材の育成・登用」「女性の活躍推進」「企業理念・ビジョンの浸透」「総額人件費適正化」「採用方法の見直し」など、多くの課題がある。こうしたトレンドに対応していくことも重要である。

筆者のコンサルティング現場でも、脱成果主義をベースとした賃金制度の改定や、休日数増加など福利厚生の改善による採用戦略、総合職・一般職の区分を中心とした人事制度改定など、人材マネジメント上の改善見直しを進めるケースが増えている。

ただ、それだけでは組織の維持や方針の運用など、管理側を主体とした人事にとどまってしまう。従業員の意欲、あるいは業務効率性を高めるということを根幹とした"経営バックボーンシステム"を、人材という視点に立ってより機能させる必要がある。そのため、「企業理念・バリュー・行動指針に合致する人事戦略策定や組織設計」も考慮に入れた、新しい人材マネジメントシステムが求められる。(【図表1】【図表2】)

201607_view2-02
【図表1】従来の人材マネジメントシステムの限界

【図表2】ミッションを基準とした新しい人材マネジメントシステム
【図表2】ミッションを基準とした新しい人材マネジメントシステム


ミッションは人材戦略の要

組織内でミッションを共有化するには、クレド(信条)などによって明文化し、社内へ継続的に発信を行う。人材獲得や人材育成、人事機能の強化に結び付けるための、「ミッションを基準とした新しい人材マネジメント戦略」を構築していただきたい。

さらに言えば、ミッションと具体的な行動指針の共有化をトップ自らが行うことで、組織全体が部門の垣根を越え、顧客価値を高めるために一体となることができる。また、ミッションや自社の価値観をホームページなどで公開すれば、その考え方に共感して一緒に働きたいという人材が集うことも期待できる。

A社の事例命だと考えている。

次に、ミッションを経営に取り入れているA社の事例を紹介しよう。A社は時代の変化に適応したサービスを提供するために、真摯(しんし)に試みを続けていくことこそが、経営陣に課せられた使命だと考えている。

「真っ正直に経営し、分かりやすく、安くて便利な商品・サービスの提供にチャレンジし続ける会社」を目指し、業界で戦後初めての独立系企業として創業した。売上高約90億円、従業員数90名の小さなベンチャー企業だが、現在では東京証券取引所マザーズに上場し、その躍進ぶりが注目を集めている。

A社の一番の課題は、創業年数が浅く、世間の知名度が低いということである。そこで、自社の事業の存在価値について、トップ自らが書籍やブログ、講演を通して伝えている。「結局、自分の商売は、自分で発信しないと広まっていかない」と確信しているからだ。

また、企業の原点とも言うべき存在価値を、「マニフェスト」という形で明確に示している。

そもそもこれは、顧客価値に真摯に向き合うための社内向け行動指針としてつくられたものである。だが、事業の原点、顧客との約束、商品開発方針にとどまらず、いわゆる「インナーブランディング」としての人材育成方針、行動倫理、サービス提供方針などを分かりやすく表現した内容となっている。ホームページでもこれを公開しており、誰でも閲覧することができる。

また、A社では「アジアで最も輝く業界ナンバーワン企業を目指す」という創業時以来の明確なビジョンに関しても、社内外に公開している。そして、このビジョンに共感し、成長に貪欲に挑む人材を獲得することを、採用戦略の根幹に据えている。ビジョンを共有することを、何よりも大切にしているのだ。

エンプロイヤー・ブランディングの確立を

人材獲得競争が激しくなる中、中堅・中小企業が事業戦略を推進していくには、優秀な人材の確保が必須である。しかし、労働条件などの待遇を改善しようにも、限界があることも事実だ。そこで、A社のように自社の顧客価値を表現し、求める人材像と行動指針を定義し、それを人材獲得にまでつなげることが、中堅・中小企業の人材マネジメントにおいては有効である。

それにはトップ自らが語り、社員との約束、つまり「エンプロイヤー・ブランディング」を確立することだ。ミッションを共有化できる人材の獲得、人材が定着する仕組み、育成できる仕組みがあって初めて、社員は顧客価値の最大化に向け力を発揮できる。

従来の管理型マネジメントから脱却し、事業戦略推進に結び付く新たな人材マネジメントの構築に挑戦していただきたい。

201607_view2-01
  • タナベ経営
  • コンサルティング戦略本部 部長
  • 戦略コンサルタント
  • 森井 修
  • Osamu Morii
  • 企業規模・業種にかかわらず、一貫して「人」を中心としたコンサルティングに従事し、組織・人事をはじめ、バックオフィスの課題に対し、実践的な改善策をアドバイス。豊富な体験に基づいたコンサルティングで、多くの企業から高い評価を受けている。人材マネジメント研究会リーダーとしても、幅広く活躍中。







2_teamconsul

こだわりの「手作り味」で躍進するラーメンチェーン
人材育成へ注力し、成長のネクストステップを目指す


広い駐車場を備えたロードサイドを中心に、赤を基調にしたシンプルな外観の店舗を展開

北海道と関東圏を中心に、濃厚スープが特徴的なラーメン店「山岡家」を全国展開する丸千代山岡家。2006年にジャスダック上場10周年を迎えた同社は今、ラーメンにとどまらない幅広い「食」にチャレンジしつつ、さらなる店舗拡大に向けて疾走している。



業態転換が成功を導き念願の北海道進出を果たす

201702_team-02
丸千代山岡家 代表取締役社長
山岡 正氏

1980年に東京都江戸川区で創業し、弁当のFC店を始める。88年に「ラーメン山岡家」を開店、92年に北海道へ進出。2002年に丸千代山岡家に社名変更して以降、北海道と関東を中心に全国へ次々と出店し、一大ラーメンチェーンを構築。

齋藤 丸千代山岡家は昨年、創業以来初の売上高100億円突破(2016年1月期決算)を果たされました。あらためて、今日までの歴史をお聞かせいただけますか?

山岡 当社は1980年に、弁当チェーンのフランチャイジーとして出発しました。ラーメン業を始めたのは創業から8年後の1988年で、過渡期には弁当店とラーメン店の両方を経営していた時期もありました。

齋藤 ラーメン業界に進出したきっかけは何だったのですか?

山岡 弁当業界の競争が激しくなって、赤字が出るようになったことです。当時、たった1人の社員と「他の業態をやろうか」と話しているうち、「ラーメンを嫌いな人はいないし、カレーと並ぶ国民食でもある。しかも、おいしいラーメンはお客さまが遠くからでも食べに来てくれる」という結論になって、やってみようかと。どちらかといえば軽い気持ちで始めました。

齋藤 ラーメン好きが高じて独立起業という、よくあるパターンではなかったのですね。

山岡 新事業に乗り出す意欲の方が強かったですね。周りには、同じく弁当店を営んでいた仲間でレンタルビデオ業界に進出した方もいました。私は食を扱いたかったのでラーメンでいこうと決めました。

齋藤 同じ食分野とはいえ、大胆な業態転換に踏み切られました。

山岡 都内をはじめ何軒かラーメン店を出しましたが、最初はどこも採算ギリギリで営業成績が振るいませんでした。そんな中、茨城県牛久市に出した店(現在の牛久店)は、国道沿いの立地の良さと、24時間年中無休の営業スタイルが評判を得て大繁盛したのです。それで他の店を全部閉めて、牛久店一本に絞って再スタートを切りました。

201702_team-03
タナベ経営 コンサルティング戦略本部 東京本部長
齋藤 正淑

中堅・中小企業の総合的な経営基盤強化を、収益構造の再構築により達成するタナベ屈指のコンサルタント。経営ビジョン・戦略策定、中期経営計画の策定、財務・資本政策立案、事業承継戦略構築を得意とする。

齋藤 1992年、遠く北海道に出店されました。どのような理由からでしょうか?

山岡 若い頃に帯広で仕事をした経験があり、雄大な土地柄にほれ込んでいたのです。「いつかは北海道に住んでみたい」と。牛久の店で3年ほど利益を積み上げ、それを原資に進出を決意しました。何より、牛久店で作り上げたラーメンに行列ができるほど人気が出ていたので、味には絶対的な自信がありました。

齋藤 北海道でも、すぐに受け入れられたのですか?

山岡 全然ダメでした(苦笑)。札幌・薄野(すすきの)に出した1号店は立地が悪かったせいか、初めから赤字続き。預金が底を突かないうちにと、少し立地の良い札幌市中央区南2条に2号店を出しました。するとしばらくして、この店が地元のマスメディアに取り上げられたのです。理由は「店内禁煙、食券制、水のセルフサービス」が当時珍しかったことや、メニューがしょうゆラーメンとチャーシューメンの2種類しかない点も話題になりました。ラーメンの味そのものが注目されたわけではなかったので少し残念でしたが、それを契機に人気に火が付いたのです。

齋藤 その後、10店舗目ぐらいまではスピード出店でした。

山岡 3店舗目を視野に入れて人材を募集してみたら、一挙に十数名が集まりました。私は「来る者は拒まず、去る者は追わず」がモットー。何とかこの人たちの面倒を見ないといけないと考えるうちに4店舗、5店舗と増やしてしまい、気付けば北海道に出て4、5年くらいで10店舗になったのです。最初から店舗を増やそうと考えていたわけではありませんでした。

上場後に経営危機

原 いまや北海道に45店舗、その他のエリアに100店舗超を展開されています。また、2006年にはジャスダックに上場。ここまでの成長は、明確な目標がなければ達成できなかったと思います。

山岡 10店舗になったときに20店舗にしようと思い、30店舗を実現できた時に、知り合いのアドバイスもあって上場を目指そうと決めました。上場した一番の理由は、会社を安定させて従業員に安心を与えたかったから。外食産業の大きな悩みである、人材採用面のメリットを視野に置いたこともあります。

原 上場後、経営危機に見舞われたこともあったそうですね。それを乗り越えるため、当社にお声掛けをいただいたと記憶しています。

山岡 創業から数えると、これまで3回ぐらいは危機がありました。直近では、2011年ごろ(2012年1月期)です。積極的な出店攻勢が裏目に出て赤字店舗が増え、決算を締めてみると、上場後初めて全体利益(当期純利益)がマイナスに陥ってしまった。これは何とかせねばと、タナベ経営にアドバイスをお願いしたわけです。

原 当初、かなり厳しいやりとりが当社との間でありました。

山岡 「不採算店は閉めなさい」「出店をやめなさい」など、それまでの当社方針を覆すようなことをズバリと言われましたから。中でもつらかったのは、当社の将来に不安を感じた社員が数名退職した時で、まさに断腸の思いでした。しかし、おかげで業績を回復することができました。今はタナベ経営に感謝しています。

齋藤 どんな企業も、それまでうまくいっていた経営をやめるときには、ためらってしまうものです。ですが、山岡社長は素早く決断され、実行に移されました。過去を捨て、新たな経営を始めるまでのスピーディーな動きが、業績回復の鍵になったのだと思います。

濃厚なスープと極太麺が癖になる、個性的な味で人気を集める山岡家のラーメン
濃厚なスープと極太麺が癖になる、個性的な味で人気を集める山岡家のラーメン

手作りの味を守るために最大限の努力を継続

齋藤 2016年に、経営理念を見直されました。

山岡 「ラーメンでお客様に喜んでもらう」という内容だったのを、ラーメン以外の幅広い食分野に広げました。というのも、ちょうど全店の売上高合計が100億円を突破したこともあり、もっといろいろなことに挑戦して規模を拡大しようと考えたからです。「企業はできるだけ大きくなって社会への貢献度を高めることが大切」とあらためて思いました。そうすれば雇用が増やせますし、税金もしっかりと払えます。

齋藤 飲食業の場合は、地域に貢献して地元住民に愛されることが、末永く事業を継続する秘訣(ひけつ)といえるでしょう。そうした山岡社長のお考えを社内に浸透させるため、新しいツールの活用を始められました。

山岡 タナベ経営に製作をお手伝いいただいた、行動規範ハンドブックですね。今日、当社ではパート・アルバイトを含めると約2000名もの従業員が働いていますから、業務のさまざまな場面で迷いが生じた際に、何かよりどころとなるものが必要だと。そこで、このハンドブックを作り、全員に配って当社の事業軸を理解してもらおうと思いました。

原 山岡家は「手作りの味」にこだわっている点が一番の特徴であり、ライバルチェーンと差別化できるポイントですから、各店舗でこの価値観を共有することは必須です。

山岡 手作りは当社最大の強みである一方、弱みでもあるのです。店ごとに丸3日間をかけてゼロからスープを作りますので、気を抜くと味がぶれる場合がある。味を安定させるには手間と熟練を要するため、考え方やノウハウの伝達徹底が欠かせません。

原 スープ生産の自動化を考えたことはないのですか?

山岡 過去に1度、店舗間で味がなかなか安定しなかった時期に、メーカーに依頼して同じ味の再現を試したことがありました。しかし、何度やってもスープのコクや香り、色などが手作りとは違うのです。結局、味がぶれるリスクはあっても店で作るのが一番おいしいと分かったので、それだけは守り続けることにしました。

原 今も社長自ら店舗に足を運び、スープの味にぶれがないかどうかチェックされていると聞きました。トッピングするネギのおいしさも追求されているとか。

山岡 店舗数が140店舗を超えるので、遠隔地や訪問の少ない店は年に1回程度しか行けませんが、全店へ味の確認に出向いています。ネギに関しては、切りたてが香り・うまみとも最も良いので、収穫から間もない新鮮なネギを各店で時間帯ごとに必要な分だけ洗い、切って出すようにしています。お客さまへの提供品質を落とさないよう、切る時間や見た目を競う「ネギ切り選手権」というちょっと変わった社内イベントも開催しています。

原 スープや具材への飽くなきこだわりが、ライバルチェーンにまねできない独自性を生み出し、確たる業界の地位を築かれてきたのですね。

山岡 全店を14のエリアに分け、スープづくり講習会を行っていますし、味を維持する努力は絶対に怠りません。店舗数を200に増やしたとしても、ばらつきのない味をお客さまにお届けできる自信があります。

経営理念や行動指針をまとめ、全従業員に配布している「行動規範ハンドブック」
経営理念や行動指針をまとめ、全従業員に配布している「行動規範ハンドブック」

人材こそが発展の鍵を握る

201702_team-06
タナベ経営 コンサルティング戦略本部 本部長代理
原 泰彦

外食業界で統括業務、新規事業・業務開発に従事後、タナベ経営入社。新規事業立ち上げ、マーケティング戦略立案、人材育成を得意とする。信条は、「サービス産業のポジティブカタリスト(触媒)」。サービス業で働く人が、さらに輝き続けられるよう、変化と成長を支援する情熱的なコンサルティングを展開中。上場・中堅外食企業のコンサルティング事例多数。

原 さらなる発展には、従業員のレベルアップが不可欠です。育成に向けた取り組みについてお話しいただけますか?

山岡 ベースとして「Y-CUP(ワイキャップ:Yamaokaya-Career Up Program)」と名付けた、新人からSV(スーパーバイザー)まで5段階の育成プログラムを用意しています。段階別に正しい接客や調理の仕方、店舗運営や目標管理など細かな達成目標があり、1つずつクリアしていかないと昇格できない仕組みです。他にも、タナベ経営の力を借りて、店長の上に立つSV研修や幹部候補生研修も行っています。

原 それらの育成制度を通じた、従業員の皆さんの成長度合いはいかがですか?

山岡 新人や幹部クラスは着実に育っていますが、店長クラスはまだまだですね。店長にふさわしい人材が不足していて、新店舗を出しにくいのが今の悩みです。

原 「店長コンベンション」という研修会を行っていると聞きました。

山岡 その中身は、実は慰労旅行です。店長は当社で最も忙しい職種なので、年に1度くらいは羽を伸ばしてもらうのが目的です。人間は誰でも、仕事ばかりじゃなく息抜きが必要ですよね。もっとも、普段会うことのない各店長が一堂に会するので、親睦を深めたり、情報を共有したりする格好の場になっていることは確かです。

原 お話を伺っていると、社長は従業員に対してひと際強い思い入れがあり、それこそが丸千代山岡家の最大の成長要因になっている気がします。

山岡 創業から今日まで、従業員に助けられたことが多々ありました。いくら企業のトップといえど、1人では何もできないことを身に染みて分かっているのです。

齋藤 最後に、将来ビジョンについてお尋ねします。当面、どこに力を入れようとお考えですか?

山岡 ビジョンとしては、会社と事業の規模をさらに大きくしたい思いがあります。具体的な方策として、2009年から新業態にチャレンジしており、最近は煮干しラーメンの専門店を新しく立ち上げました。他にもやりたいと考えている業態がいくつかありますが、実現にはいずれも人材が最重要課題になります。故に、人の採用と育成に最も力を注ぎたいと考えています。

齋藤 働く人に力点を置くことが、会社と事業の発展につながるということですね。

山岡 その通りです。飲食業には味と同じぐらい、人の質が大切。私がトップに立つ限り、これからも「味」と「人」にこだわる思想の浸透と継承に尽力して、末永く成長を目指したいと考えています。

齋藤 丸千代山岡家の経営の要諦がよく理解できました。本日はどうもありがとうございました。

経営理念
食を通じて、人と地域社会をつなぐ企業へ
全てのお客様に喜んでもらい、「お客様」「社会」「社員」に
必要とされる企業であり続ける

行動指針
1. 満足・喜びを創造するために挑戦し続ける
2. 共に働く仲間を尊重し、働きやすい職場をつくる
3. お客様には、「親愛」「素直」「謙虚」「反省」の気持ちを持って接する
4. 自社の商品に自信を持ち、胸を張って提供する
5. 社会の一員として責任ある行動をし、地域に貢献する


PROFILE

  • ㈱丸千代山岡家
  • 所在地:〒007-0827 北海道札幌市東区東雁来7条1-4-32
  • TEL:011-781-7170
  • 創業:1980年
  • 資本金:2億9164万円
  • 売上高:100億6800万円(2016年1月期)
  • 従業員数:2075名(パート・アルバイト含む、2016年1月末現在)
  • 事業内容:直営24時間営業ラーメン店「ラーメン山岡家」のチェーン展開
  • https://www.yamaokaya.com/


  • お問合せ・資料請求
  • お電話でのお問合せ・資料請求
    06-7177-4008
    担当:タナベコンサルティング 戦略総合研究所