フリーランスと企業を結び付けて
時間と場所にとらわれない働き方をつくる
Lancers

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2019年3月号

 

政府の「働き方改革」によって、企業での働き方は大きな変化を迎えている。
一方、クラウドソーシングの普及によって、フリーランスの働き方も今、大きく変わりつつある。

 

 

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優れたスキルを持つ個人と企業をマッチング

 

社会には優れた能力やスキルを持っているにもかかわらず、その実力を発揮できないでいる人々が少なからずいる。子育て中のため第一線で働けない人もいれば、自分のスキルを生かす仕事と出合うきっかけがないという人はその一例。企業で働いているために、別のステージでスキルを生かすチャンスがない人も大勢いるだろう。

 

そんな優れたスキルを持つ個人と、発注側の企業をつなぐサービス「クラウドソーシング」のパイオニアとして知られているのがランサーズである。

 

同社は代表取締役社長の秋好陽介氏が2008年に設立。仕事を依頼したい企業と仕事をしたい個人のマッチングを図り、仕事の進行、決済、評価までオンラインで完結できるクラウドソーシング「Lancers」(ランサーズ)を立ち上げた。

 

利用企業数は35万社超、累計仕事依頼件数は210万件にも及んでいる。企業が依頼する仕事の種類も豊富で、Web制作、システム開発、デザイン、動画クリエーター、ライティング、翻訳などの専門的な分野から総務、秘書、広報といった事務作業など、そのカテゴリーは140以上に上るという。

 

「当社を設立した秋好は、大学生の時に学生ベンチャーを立ち上げてポータルサイトの運営や企業のホームページ制作などを請け負い、ある意味でフリーランスのエンジニアのように働いていました。その後、ビジネスの最前線で活躍したいという思いから大手ISP(インターネットサービスプロバイダー)に就職。Webディレクターとしてエンジニアやデザイナーを束ねながらサービスの企画・制作に従事していましたが、大手企業案件の発注先はフリーランスに任されることはなく、大手企業に限られるという制約に不便を感じていたようです。学生時代に優秀なフリーランスのエンジニアやデザイナーと仕事をしていた経験から、社会には優秀な個人がたくさんいることを知っていました。そんな人材が自分のスキルを最大限に生かせる仕事に挑戦できる仕組みを作るために、フリーランス総合支援プラットフォームを立ち上げたわけです」

 

立ち上げの経緯についてそう説明するのは、ランサーズのピープルリレーション室 広報・渉外の潮田沙弥氏である。

 

ランサーズのサービス開始から約10年が経過し、今では同様のサービスを展開する企業が続々と生まれている。クラウドソーシングは、すでに一つの市場として確立するまでに成長した。

 

 

 

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