Vol.48 ツインバード工業(後編)

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2019年10月号
 
 
仕事に熱狂できるゼロイチ人材に期待
 
ツインバード工業が育成に努めるゼロイチ人材は、「仕事に熱狂できる人材」でもある。
 
「当社の『こんな未来を切り開きたい』というベクトルに共鳴して入社した若者たちへ、各人の『こんなことがやりたい』という夢を後押しできる教育とマネジメントを提供できたら、仕事を熱狂的にこなしていくでしょう。
 
大企業では役割分担が細分化され、専門性を持った優秀な人材を採用して役割ごとに配置するため、業務や部署の枠を超越した発想がなかなかできません。ところが当社では、営業担当者が企画やデザインに関わったり、エンジニアとコミュニケーションを交わしたりしながら業務をこなすので、枠にとらわれない大胆な発想ができる環境が整っていると言えます。仕事の熱狂度は、大企業を大きく上回るはずです」と、野水氏は若手社員に大きな期待をかける。
 
「自分はこの仕事が大好きだ!」という熱い思いが醸成できる教育と大胆な発想を促すマネジメントを施せば、ゼロイチ人材は率先してツインバード工業にイノベーションを巻き起こすに違いない。
 
 
業界の垣根を越えたオープンイノベーションへ
 
「ブランディング&ダイレクトマーケティング」と「海外事業の推進」、そして完全脱フロンの画期的な冷却システム「FPSC(フリーピストン・スターリング方式冷凍機)事業の推進」が、ツインバードの推進する“三本の矢”の成長戦略である。
 
顧客と一体になって付加価値を創造するブランディング活動を通して、ダイレクトマーケティングのウエートを高めながら国内での収益性を向上させていく。その収益によって、中国を中心とした東南アジア圏の販路拡大とFPSCの事業展開を目指す戦略である。
 
「今後は家電を製造・販売する事業だけでは、成長が難しくなります。家電業界以外のリソースを持っている企業と、業界の垣根を越えて積極的にオープンイノベーションを進めていきたい」と野水氏は意欲を見せる。
 
昭和の世に創業し、カリスマ経営者の下で急成長を遂げたツインバード工業。平成の世には一時失速したものの、事業承継した野水氏による価値共創企業への転換でV字回復を果たした。
 
そして、幕を開けた令和の世。TWINBIRDアカデミーから社運を握るゼロイチ人材が台頭し、新たなビジネスを創出してくれることを期待したい。
 
 

ツインバード工業 管理本部 管理部  関矢 有来子氏

ツインバード工業 管理本部 管理部 関矢 有来子氏


 
 

PROFILE

    • ツインバード工業㈱
    • 所在地:新潟県燕市吉田西太田2084-2
    • 創業:1951年
    • 代表者:代表取締役社長 野水 重明
    • 売上高:116億2500万円(連結、2019年2月期)
    • 従業員数:303名(2019年2月現在)

 
?タナベ経営より??
 
ツインバード工業は今、TWINBIRDアカデミーを立ち上げ、これまで以上に人材育成のスピードを上げている。アカデミー立ち上げの際、本当に忙しい中であったにもかかわらず、社員の方々のモチベーションは高く、積極的に参画いただいた。それは野水社長の狙い通り、若手にも教える機会を与えることで、教える側と教わる側が互いに刺激を受けながら取り組むことができたからであろう。
 
今後はアカデミーを通してゼロイチ人材を多く育てると同時に、TWINBIRDアカデミーそのものを育て上げ、持続的な企業成長につなげていくことを期待してやまない。
 

経営コンサルティング本部 チーフコンサルタント 清水 哲也

経営コンサルティング本部
チーフコンサルタント
清水 哲也


 
 
 
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