Vol.51 中和石油グループ

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2020年1月号

 

 

「新しい挑戦が人を成長させる」多角化経営で
地域の発展に貢献

 

 

石油製品を中心に地域密着で成長

 

北海道札幌市に本社を置く中和石油は、1949年に昭和石油(現昭和シェル石油)の特約店として創業。以降、石油卸やガソリンスタンドの運営、灯油やプロパンガスの販売といったエネルギー事業を中心に成長を続けてきた。一方、新車・中古車販売や車検整備を行うカーライフ事業、賃貸マンション・商業テナントビルなどを手掛ける不動産事業へとビジネスを拡大。積極的に事業の多角化を進めてきた。

 

特に、ここ数年はホテル開発やベトナム進出、人材紹介事業の立ち上げなど、新規事業に相次いで参入。国内経済が転換期を迎える中、先頭に立って変革を推進するのが2015年に代表取締役に就任した杉澤謙次郎氏だ。

 

「先代から引き継いだエネルギー事業は今でも会社の柱となる大事な事業と位置付けていますが、人口減少や省エネの流れの中、市場の縮小は避けられません。当社が生き残っていくには、成長しているマーケットに果敢にチャレンジし続けることが必要です」(杉澤氏)

 

既存の枠組みにとらわれず新領域を切り開く同社だが、事業開発においては大切にしている理念がある。それが、「生活に密着した『まちを作る企業』」であること。新規事業においても、この考えが貫かれている。

 

例えば、2018年11月に札幌市に開業した「東急ステイ」は、同社が建設したホテルを運営会社に賃貸する形で運営されている。中和石油にとっては培ってきた不動産事業のノウハウを生かすことができ、ホテル運営会社は初期投資を抑えられるWin-Winのビジネスモデルだ。

 

これが事業化に至った理由だが、加えて「これからの北海道経済を支えるのは食品と観光」と考える杉澤氏にとって、地域の発展に貢献できる事業であることが参入の決め手となった。開業以来、同ホテルは高い評価を集めており、2020年7月には2棟目が函館市で開業する予定だ。

 

 

中和石油グループ 代表取締役 杉澤 謙次郎 氏

 

 

 

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