vol.35 ワーナー ブラザース ジャパン合同会社 × タナベ経営 SPコンサルティング本部

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2018年8月号
 
「タッチポイント」をいかに増やすかが今後の鍵
 
 
WebやSNSを活用したプロモーションの重要性は増す一方だが、日本と米国では映画のプロモーション手法に違いがあるという。同社マーケティング本部の金子涼氏は「日本ではテレビの影響力がまだまだ大きい」と指摘する。
 
「インターネットは能動的なメディア。ユーザーは『○○を見たい』という目的意識が強く、CMはスキップされてしまうことが多い。広告を出す側もあらかじめターゲットを絞り込んで実施するので、幅広い層に届いているのかというと疑問があります。一方、テレビは受動的なメディアで、テレビをつければCMが目に入る。ネットが十分に浸透していない年齢層や地域もあり、不特定多数の人へ届けるには、テレビの優位性はいまだに大きい」(金子氏)
 
さらに、映画文化の違いもある。金子氏によると「例えば米国は、週末に映画館で映画を見る文化が根付いている。一方、日本は映画以外にもエンターテインメントの選択肢の幅が広い上、忙しい人が多いので映画館に行く時間をとりにくい。米国に比べて上映本数も多く、すぐに飽きられやすい」。だからこそ「プロモーションに関しては、米国以上に顧客とのタッチポイント(顧客との接点)を増やし、話題をさらっていくことが必要」(金子氏)だという。
 
こうした中、同社は企業とのタイアップを重視している。同社の映像コンテンツを使用してもらう代わりに、映画のビジュアルを露出してプロモーションにつなげる手法だ。
 
「見てほしい層に届くかどうかという、作品と掲載媒体との親和性はもちろん重要ですが、とにかく露出を増やして顧客とのタッチポイントを増やしていきたいですね。主要作品シリーズを中心に、幅広い分野の企業と取り組んでいきたい」(金子氏)
 
一方、「メディアなどで見聞きしたことよりも、自分がびっくりしたことや感動したことなど、自らが経験したことに重きを置く時代へ変わってきています」と森本麗花氏は話す。そのため、今後はプロモーションに体験共有型の要素を取り入れていく考えという。
 
 
 
 

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