vol.36 住友化学 × タナベ経営 SPコンサルティング本部

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2018年9月号
 
事業を通じてSDGsへ貢献
 
住友化学グループでは、「T・S・P」、すなわちトップのリーダーシップのもと(Top)、事業を通じて(Solutions)、全社員が参加する(Participation)という三位一体の方針で、SDGsに取り組んでいる。サステナブルツリーは、まさに全社員参加型の取り組み事例と言えよう。
 
一方、経営陣はSDGsへの取り組み姿勢を率先して示すべく、社内外への発信を強化している。例えば、2017年の株主総会冒頭、十倉雅和社長がSDGsへの取り組みや意義を説明したのは好例だろう。取り組み内容そのものの周知もさることながら、SDGsがトップのコミットメントであり、会社を挙げた取り組みだというメッセージを株主に伝えたのだ。
 
また、全役員が胸に社章とともにSDGsのバッジを着け、対外的な周知や社内への啓蒙を図っている。こうした積極的なPRの成果もあり、SDGsへの取り組みは着実に社内外へ浸透しつつある。
 
SDGsの取り組みを説明するプロモーションツールとして使用するのが、サステナブルツリーをプリントしたクリアファイルだ。
 
ファイルは毎年リニューアルしながら継続活用されている。2016年版は社内配布が中心で、SDGsの文字や社名は裏面に表記していたが、2017年版は社名やSDGsのロゴを表面に表示。株主総会や投資家説明会、展示会などでも積極的に配布し、SDGsへの取り組みを知ってもらうツールとして活用してきた。
 
一方、事業を通じたSDGsへの取り組みの代表例が、「スミカ・サステナブル・ソリューション」である。
 
これは、温暖化対策や環境負荷低減などに貢献する自社製品・技術を認定し、開発・普及を促進するもの。サステナブルな社会を構築するためのソリューションを提供し、SDGsの達成に貢献するのが狙いだ。長年培った技術基盤を活用することで、SDGsの目標達成を目指すという。
 
例えば、電気自動車の普及に貢献するリチウムイオン二次電池用セパレーター『ペルヴィオR』、航空機の機体軽量化によって燃費向上に貢献するポリエーテルサルホン『スミカエクセルR』は、どちらも「ゴール7(エネルギー)」「ゴール13(気候変動)」該当製品として認定されている。現在の認定製品・技術数は44、売り上げ規模は3400億円(2017年度)に上る。
※ゴール7(エネルギー):すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
ゴール13(気候変動):気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
 
さらに、2018年4月には「サステナビリティ推進委員会」を設置。住友化学グループのサステナビリティへの貢献を俯瞰的に検証することで、SDGsをはじめとする社会的課題の解決に向けた取り組みを加速させたい考えだ。
 
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