vol.41 貝沼建設 × タナベ経営 SPコンサルティング本部

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2019年4月号
 
 

賃貸物件のオーナーで組織する「ひまわり会」。総会を兼ねたバス旅行などを通じ、オーナー同士の交流を深めている

賃貸物件のオーナーで組織する「ひまわり会」。総会を兼ねたバス旅行などを通じ、オーナー同士の交流を深めている


 
 
Webサイトリニューアルで問い合わせ件数が増加
 
企業が成長するためには、新たな顧客との出会いが必須である。知名度向上に向け、貝沼建設はこれまでラジオコマーシャルやチラシ、看板などを広報・プロモーションに活用してきた。近年はホームページ(HP)の活用にも取り組んできたが、ページビュー(PV)はいまひとつ伸び悩んでいたという。
 
「2年くらい前にリニューアルしたところ、逆にPVが大幅に減少してしまいました。『なんとかしなければ』と思い、コンサルティングで長年お付き合いのあったタナベ経営に相談したのです」(総務部主任の水戸みどり氏)
 
実は、同社のHPには従来から「税務講座」などPVを稼ぐコンテンツがあった。しかし、地元密着型の企業であるだけに、他地域の人がたくさん閲覧しても取引にはつながらない。そこで、サイトの狙いやターゲットを明確化させる目的でリニューアルを行ったところ、予想に反してPVが激減してしまったのだ。
 
総務部総務課の加藤純貴氏は「目的がはっきりしないまま手を加え、リニューアルで目的・ターゲットを定めたつもりが、結果的に間違っていたのだと思います。サイト同士の関連性も微妙でしたし、社員に分析力など専門知識がなかったのも課題でした」と当時を振り返る。
 
タナベ経営と最初に取り組んだのが、サイトの目的の再設定だ。自社の本質的な強みは何か、今後の方向性はどうか、それらに対してサイト制作上で何が必要か、などを徹底して議論し、そこでたどり着いた項目を、サイト上へ実際に反映していった。またコーポレートサイト、各ブランディングサイト、物件紹介サイトの関係性を見直しながら、会社側が「伝えたいこと」ではなく、顧客視点でWebページの構築を進めていった。
 
例えば、物件リノベーション事業「リノシス」のサイトは、目的を「リノシスのブランディング」、命題を「入居見込み顧客の獲得」に設定。それに合わせて、「本格的なリノベーション」「施工が丁寧」「入居率の高さ」などの訴求ポイントを明確化し、サイト上へ落とし込んだ。同様にコーポレートサイトや物件紹介サイトでも、より具体的な言葉で表現し、ページコンテンツ作成の指針とした。また、自社で運営できるようWebノウハウや知識の習得にも取り組んだ。
 
PDCAを回しながら、約1年をかけてリニューアルを実施。その結果、建築の問い合わせ件数が増加するという“目に見える成果”に結び付いている。
 
「リニューアルから数カ月で、取引につながる建築問い合わせの件数が急速に伸びました。以前は月1件のペースだったものが、今では週1件に増加しています」と水戸氏。
 
成約につながる問い合わせが増えると、HPの役割は向上し、当然、手掛ける社員のモチベーションアップにもつながる。加藤氏は「問い合わせ件数が増えれば、HPに対する社内の認識が変わり、営業や支店の協力も得やすくなる」と話す。
 
 
 
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