vol.44 アオバサイエンス × タナベ経営 SPコンサルティング本部

1 / 3ページ


2019年10月号
 
 
ホームページのリニューアルで訴求力を改善
ーオリジナル色を強めて販促&採用効果を向上ー

 
 

トップページには「計って、量って、測ったら――」のコピーとともに、キャラクターの「アオバくん」が。数秒後、測定機器の画像に切り替わる文理融合の訴求スタイルで、企業イメージの向上を図った。(左上)「測定室」利用案内のページ(一部)。「計測プログラムの作成依頼」は、今回のリニューアルで訴求を開始した測定室の新サービスの一つ(右下)

トップページには「計って、量って、測ったら――」のコピーとともに、キャラクターの「アオバくん」が。数秒後、測定機器の画像に切り替わる“文理融合”の訴求スタイルで、企業イメージの向上を図った。(左上)
「測定室」利用案内のページ(一部)。「計測プログラムの作成依頼」は、今回のリニューアルで訴求を開始した測定室の新サービスの一つ(右下)


 
 

東北地方を営業地盤とする分析・計測機器の専門商社アオバサイエンスが、2019年春に自社ホームページを大幅にリニューアルした。同業他社と一線を画したアイキャッチ効果の高いデザイン、事業内容の分かりやすさなどからユーザーの評判は上々という。精密測定機器や分析装置を扱う“堅い理系”のイメージが強いBtoB企業が、なぜ、従来と大きく異なる方針でホームページの刷新に踏み切ったのか。その経緯と狙いを伺った。

 
 
東北地方を代表する分析・計測機器の専門商社
 
東北地方といえば、のどかな田園風景や活気あふれる漁港、極寒の雪国を思い浮かべる人は多い。だが、一方で“先端技術産業(ハイテク)の集積地”という顔も併せ持つ。高機能素材・部品工場が広域的にクラスターを形成、世界への供給拠点(マザーエリア)となっている。
 
2011年の東日本大震災の際、日本国内はおろか世界各地の工場が操業停止・減産に追い込まれた。東北で作られる素材や部品は代えがきかず、サプライチェーン(供給網)が寸断されたためだ。東北の災害が世界にも大きな影響を及ぼす現実に、驚いた人は多かった。
 
東北地方には現在、食料品製造や電子部品・デバイス、情報通信機器、自動車関連などの工場が集積する。いずれも安心・安全で高精度が求められる分野だ。そのマーケットで「はかる」(計測・計量・測定)ノウハウをもとに、積極的な提案活動を展開しているのがアオバサイエンスである。
 
同社は宮城県仙台市に本社を構え、東北各県に事業所を置く、分析・計測機器の専門商社。あらゆる業界の企業(開発部、品質管理部)や大学の研究室で必要な分析装置や計測機器を、技術サポートとともに提供している。それ故に「東日本大震災が一つの大きな契機となった」と代表取締役社長の関本満則氏は語る。
 
「津波で社屋や機器類が破損、流出したお客さまも多くありました。測定機器は1000万円を超える高価なものが多く、お客さまも被災したばかりで購入は難しい状況。一方、社内には測定機器の在庫があったので、それを困っているお客さまに無料で使ってもらおうと『測定室』を開設しました。高性能な機器のレンタル利用目的や、機器導入を検討する際に複数の機器を使い比べる“お試し”目的でご利用いただけます」(関本氏)
 
この「測定室」は東北6県で唯一、同社だけが提供している高付加価値サービスだ。分析・計測機器の導入は高額投資となるため、機器の選定においては慎重さが求められる。同社の測定室は、メーカーさながらの手厚いサポートを受けながら実機を操作でき、カタログ上では分からない使い勝手や“相性”をチェックできるとして、多くの顧客から支持を集めている。
 
このように、同社は顧客の立場から考えた各種サービスを提供することで、多数の企業や大学から信頼を勝ち取ってきた。
 
 
 

1 2 3