Vol.45 マックスバリュ東海MYユニオン × タナベ経営 SPコンサルティング本部

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2020年1月号

 

 

労働組合の活動にゴールはない

 

合併によって組合員は大きく増加し、活動エリアが広がった。従来の倍以上の組織になっただけに、これまでにない苦労や想定していなかった課題に直面することもある。しかし、勝俣氏は極めて冷静だ。

 

「規模が大きくなっても、労働組合の役割は変わりません。労働組合の活動において最も大事な役割は、組合員の幸せづくりです。それを実現するために、今の時代に求められる労働組合の活動や位置付け、今後はどうあるべきかを常に真剣に考えていかないといけません。もちろん、運営面では動き出して初めて気付く課題は必ず出てくるでしょう。ただ、大事なことは、課題に向き合ってタイムリーに対処していくこと。その積み重ねが、新しい労働組合をつくっていくと考えています」(勝俣氏)

 

企業活動の成果は、売上高や営業利益といった指標で測れるが、労働組合の活動の成果は目に見える指標で測ることはできない。勝俣氏の言葉を借りれば、「労働組合の活動は青天井。ゴールが存在しないからこそ、労働組合の活動は面白い」。新たな組織となったMYユニオンの進化は続く。

 

 

 

マックスバリュ東海MYユニオン
中央執行委員長 勝俣 洋一氏

 

 

マックスバリュ東海MYユニオン
常任顧問 鈴木 るり子氏

 

 

PROFILE

  • マックスバリュ東海MYユニオン
  • 所在地:静岡県浜松市東区篠ケ瀬町1295-1
  • 設立 : 1977年(前身のヤオハンユニオン)
  • 代表者:中央執行委員長 勝俣 洋一
  • 組合員数:1万3000名(2019年10月現在)

 


 

経営と違い、労働組合の活動はKGI(重要目標達成指標)が明確ではない。「組合員の幸せづくり」という大義はあっても、その成果を目に見える指標で測ることができないのだ。そもそも、価値観が多様化する現代社会において「組合員の幸せ」とは何か、その定義自体も難しく、組合活動の困難さがうかがい知れる。しかしながら、働き方改革やコンプライアンスの強化が叫ばれる昨今、労働組合に求められる役割、その存在価値は従来以上に増していると言える。

 

マックスバリュ東海MYユニオンはパート社員を含む約1万3000名が組合員となり、新しいスタートを切った。“攻め”の姿勢で組合員の幸せづくりに全力を尽くす同組合の活動に、これからも注目していきたい

 

 

SPコンサルティング本部
部長
木ノ下 哲也

 

 

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