“社員と共につくる夢”を実現する組織経営へ
テック長沢 × タナベ経営

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2020年9月号

 

 

テック長沢 代表取締役 長澤 智信氏
1978年生まれ、柏崎市出身、新潟大学法学部卒。インテリアメーカー・サンゲツを経て2003年テック長沢入社、2011年から代表取締役。家業を継ぐ傍ら、老舗味噌醤油蔵元・越後みそ西の経営を引き継ぎ再建に力を注ぐ。また、地域創生を主事業とするAKKプラスを地域の仲間と共に立ち上げた。「あまのじゃく」をモットーに、人と違うことを追求しながら、地域の雇用創出に全力を注いでいる。

 

 

社員と夢を共有し組織経営を目指す

 

森松 この10年間で社員数が約10倍に増えています。人材採用難の時代にあって採用を成功させる秘訣はどこにあるのでしょうか?

 

長澤 新卒採用については、私が率先して採用の現場に出向いて話をしています。多数の企業が並ぶ中、説明会で当社に目を向けてもらうには工夫が必要。社長自ら「一緒に夢を追い掛けてもらいたい」と語り掛けると、何人かは目を輝かせてくれる学生がいます。

 

五島 社長の夢に共感した社員が集まっていることも、成長スピードを上げるポイントなのでしょう。現在、次世代の経営幹部育成を目的とするジュニアボードに取り組んでおられますが、メンバーには社長の思いに共感して集まった中途社員も多いですね。

 

長澤 もともと仕入れ先だったりお客さまだったりした人が、話すうちに意気投合して「一緒にやりたい」と中途入社してくれました。本当にありがたいことです。地方の小さな町ですから、普通なら多様な人材を採用することは難しい。ですが、さまざまな経験を積んだ人材が遠方からも入ってくれています。地元と遠方、生え抜き人材と外での経験を持つ人材が混ざり合っていることは、当社の強みになっています。

 

五島 ジュニアボードを使って中期経営計画の策定に挑戦された狙いはどこにあるのでしょうか?

 

長澤 最初は私の夢に共感して入社してきた社員であっても、何年かたつと考え方にズレが生じてくるものです。あらためて、みんなで何を目指していくのかを共有したいと思いました。

 

ただ、組織が大きくなる中、私が望むのはトップの夢に社員が従う形ではなく、社員と一緒につくった夢を共有する姿。その方法として、一緒に将来を考える中期経営計画の策定が適していると考えました。

 

五島 実際に中期経営計画を作成された感想や成果などがあればお聞かせください。

 

長澤 今回、社員と一緒に夢をつくったことで目指すべき自社の姿が明確になりましたし、現状や課題について社員と共有できた点が良かったと思います。私の理想は、私が今日でいなくなったとしても、明日以降も何の問題もなく事業が継続される組織。共有した経営課題に対して各自が対策を考えるようになるなど社員の成長を感じていますし、組織が進化しつつある。そこが一番の成果だと捉えています。

 

森松 今は組織経営への転換期と言えます。経営幹部がそれぞれ考えを持つことで、課題に対する選択肢が増えることは確かです。荒井部長はメンバーとして参加されていましたが、どのような感想を持たれましたか。

 

荒井 ジュニアボードという場でメンバーと議論を交わしたことは、夢や課題を共有する上でとても大事だったと思います。これまで、部長や課長であっても経営課題について深く認識していませんでした。共通のベースができたので、次はどのような手を打つべきか決断する力を付けていく段階。これには少し時間をかけて取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

 

 

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