COLUMN

2024.02.02

アカウンティング・ファイナンススキルを
身に着ける方法

  • 資本政策・財務戦略

アカウンティング・ファイナンススキル修得の課題

経営者・経営幹部にアカウンティング・ファイナンススキルは必須であります。しかしながら、ビジネス計数に対して苦手意識がある経営幹部が多いのも現実であります。財務スキル・ファイナンススキルを修得するうえでの課題と身に着ける方法について解説します。

アカウンティング・ファイナンススキル修得の課題

経営者・経営幹部にとって必須スキルであるアカウンティングスキル・ファイナンススキルは、自己啓発として書籍から学んだり、MBAや会計事務所・監査法人や経理部からの講義等で理論を学んだりすることが多いのが現状であります。
各社試行錯誤しながら社員の計数感覚を身に着けさせるべく、ビジネス計数研修・財務研修を実施している状況でありますが、タナベコンサルティングが毎年実施する幹部の意識調査アンケートでは、毎年25%~30%の経営幹部の皆様が「数字が弱い」「数字が苦手」であると回答されます。また、経営者が幹部の成長テーマとしても、アカウンティングスキル・ファイナンススキルを挙げることも多い状況です。
実際に研修を実施しても、研修時には内容の理解は進むものの、インプットに偏って理解したつもりや、ケーススタディとして実績数値の分析にとどまるため、学んだことを実務で活用するには、本人の素養に依存しているといっても過言ではありません。
また、高度化するアカウンティング・ファイナンス領域において、経営者人材として身につけるべきスキルを体系的かつ実践的に身に着けるカリキュラムも不足している状況であります。
すなわち、計数を使って経営するという体感がないため、アカウンティング・ファイナンス感覚が身についていない幹部が多い状況であるといえます。

経営者人材に必要なアカウンティング知識(財務知識)・ファイナンス知識

経営者人材に必要なアカウンティング知識(財務知識)・ファイナンス知識は大きく3つであると考えます。
1点目は、企業会計・財務会計の基本の理解
2点目は、経営をする上でのアカウンティングスキル活用方法の理解
3点目は、企業価値を最大化させるというファイナンスの考え方や評価の仕方の理解
であります。

1点目の企業会計・財務会計の基本の理解については、決算書を基に安定性・収益性・成長性・生産性の観点で各経営指標を理解し、数字で企業の経営状態が把握できることから始まります。人間ドックで健康状態を把握するの同じように、企業も経営状態を数字で把握し現状認識することが重要であります。そのためにも、各指標の意味や基準値を理解して、定量的に判断できる状態が必要です。タナベコンサルティングでは、このような財務分析を経営分析としてとらえおり、財務指標だけにとどまらず、会社情報・ビジネスモデル・組織構造等総合的に判断して、経営分析として現状認識を行っています。(無料の経営分析を希望される方はお気軽にお問合せください)

2点目の経営する上でのアカウンティングスキルの活用方法の理解については、経営戦略・事業戦略の策定・推進に必要な管理会計の基本知識や事業パフォーマンスの判断と対策立案ができることが求められます。財務会計と管理会計の違いを理解し、結果管理でなく、業績先行管理やKPIマネジメント、ROIC経営の考え方を導入し、投下資本に対する利益を高めるための成長エンジンをマネジメントする仕組みなどを導入していくことが必要です。

3点目の企業価値を最大化させるというファイナンスの考え方や評価の仕方の理解については、企業価値の評価の仕方と企業価値を最大化させるとはどういうことかという基本的なファイナンス思考の概念を理解し、企業価値を高める価値創造ストーリーや中期経営計画に落とし込み実装することが重要です。

上記の3点を単なる知識としてインプットするのではなく、実践的・体系的に学ばなければ実際の経営に活用できません。

実践的・体系的セミナー アカウンティング&ファイナンススクール

実践的な財務スキルの理解と企業価値向上に向けた経営計画の策定

これまで解説したビジネス計数・アカウンティング・ファイナンスの習得の課題や、多くの企業のご要望を受けて、タナベコンサルティングでは、アカウンティング&ファイナンススクールを開催します。

スクールコンセプトとしては、経営者人材として必要なファイナンス知識と企業価値創造のための実践スキルを学ぶことです。

アカウンティング・ファイナンスの基礎的な知識である財務会計の基本、管理会計・事業別ROICを学び企業価値の考え方・評価の仕方等を体系的に習得します。また、パーパス・MVVの再設定と企業価値を高めていく疑似体験・シミュレーションを経て、企業価値を高める経営計画を策定する7か月間のカリキュラムとして展開しており、講義はデジタル配信の動画コンテンツとして、いつでも、どこでも、理解できるまで何度でも視聴でき、当日のワークおよび実習で理解を深め、自社に落とし込みます。

第1回目から第4回目は、ファイナンス基礎講座として、財務会計の基本、管理会計・事業別ROICを学び、企業価値の考え方・評価の仕方等をインプットします。

第5回目から第7回目は、企業価値創造講座として、第1回目~第4回目で学んだ基礎知識を前提に企業価値創造のためのパーパス・MVVの再設定と、ファイナンス思考の疑似体験・シミュレーションを経て、企業価値を高める経営計画を策定するスキルを身に付けます。
特にファイ第6回目のタナベコンサルティングオリジナルビジネスゲームコンテンツManagement Experience Onlineを活用して企業経営を疑似体験しながらファイナンス知識をご活用いただきます。数値の分析や変化を体感し、学んだファイナンス知識実践的にアウトプットします。机上のケーススタディだけでは学べない、実践型カリキュラムです。

「経営幹部クラスにアカウンティング・ファイナンススキルの不足を感じる」「中期経営計画が損益設計に偏ったものになっている」「ファイナンス理論が実践に活かされていない」という企業はぜひご参加ご検討ください。

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「日本には企業を救う仕事が必要だ」という
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