BRAND INSIGHT 事例・コラム・オンデマンド動画

広報戦略とは?

  • コラム
  • PR戦略
  • コミュニケーション戦略
  • 広報・PR
  • 関係構築

広報戦略とは?

ステークホルダーに対して、自社の認知度や企業価値を高めるためのコミュニケーション指針。

多くの企業は、自社や自社ブランドのファンを増やし、ステークホルダーと良好な関係を築くための戦略として広報活動を行っており、目指す姿に一貫性をもたせるため、中長期的な戦略に基づいた広報PR活動を行う必要があります。

広報戦略は経営戦略とも密接に関係しており、組織全体を運営する視点を持つことが重要です。
広報PR活動は、案件ごとに場当たり的に行うのではなく、中長期的な戦略に基づいた一貫性のある取り組みを継続的に行うことで、企業の長期的・持続的な成長に繋がります。

広報戦略が重視される背景

Webメディア・SNSの普及とCSRに対する社会的関心の高まり

1.Webメディア・SNSの普及
インターネットの急速な普及により、Webメディア・SNSが普及し、人々が日常的に触れる情報量は爆発的に増加しました。
新聞や雑誌、テレビやラジオといった従来のメディアは衰退傾向にあり、情報の受け取り方が多様化しています。
このような情報過多の時代において、企業がターゲットとなるユーザーやステークホルダーの関心を引き有益となる情報を届けるためには、広報戦略が必要不可欠です。
Webメディアとマスメディアの双方を使い分け、リスクマネジメントを行いながら、広報活動を行うことが求められています。

2.企業・ブランドイメージの形成
戦略広報は、企業やブランドのイメージを形成する上でも重要です。
近年はCSR(Corporate Social Responsibility) への注目度が高まっています。CSRとは、企業が活動するうえで担う「社会的責任」のことです。
企業としてCSRを掲げることは、自社のイメージアップ、ステークホルダーへの信用獲得に繋がります。
CSRへの関心が社会的に高まっており、企業イメージが業績に影響を及ぼすようになってきています。
広報戦略を通して企業やブランドの魅力、価値を発信し、良好なイメージを維持することが、企業イメージの形成に必要です。

このような理由から、広報戦略は重視されています。

なぜ広報戦略が必要なのか?

広報戦略を行う3つのメリット

1.長期的なブランド構築
中・長期的な計画を立てずに広報活動をおこなった場合、ターゲットにメッセージが届かなかったり、伝えたかったメッセージが意図と異なる受け取り方をされるなど、企業・ブランドイメージの低下に繋がりかねません。
戦略的な広報PR活動を行うことで、社会情勢や時代の変化に合わせた長期的なブランド構築が可能となります。

2.メッセージに一貫性をもたせる
広報戦略が適切に立てられると、企業としてのメッセージに一貫性が生まれます。
発信する情報やメッセージに一貫性がないと、企業の信頼を損ないかねません。ステークホルダーとの信頼関係を構築し、企業・ブランドイメージの向上のためには広報戦略は必要です。

3.効果測定が実施できる
広報戦略に基づいた施策の実行により、広報PR活動のゴールが明確化され、効果測定がしやすくなります。
また、近年注目されるWebメディア・SNSは、マスメディアと比べ効果測定をしやすいというメリットがあります。
目標とする効果を得られなかった場合、スピーディかつ細かな修正が可能なため、問題の改善により費用対効果の向上も期待できます。

広報戦略の策定手順

現状分析から戦略策定、施策実行まで

広報戦略は、以下の流れで策定します。

1.現状分析
広報戦略は、企業戦略や経営戦略と密接に関係しているため、それらの方針に基づき、広報戦略の策定を行うことが重要です。
また、取引先や顧客はもちろん、従業員や株主など、ステークホルダーの意見や要望を把握することも必要です。
そこから導き出される自社やブランドの問題を分析します。

2.戦略と目標を策定する
自社の現状分析ができたら、続いて戦略と目標を検討します。
目指したい理想的な姿を実現するため、現状とのギャップを埋めるために中・長期的なゴールを定め、具体的な目標を立てます。
このプランは、企業の中期経営計画に基づき、広報戦略も数年間の単位で立てることが必要です。
広報PR活動の目的、注力するテーマ、発信したいメッセージ、ターゲット、予算などを定めましょう。

3.広報施策の実施
これまでに立てた年間計画をもとに、プレスリリースの配信やイベント、キャンペーンの企画といった、実際の施策に落とし込みます。
施策を展開する際は、一貫性のあるメッセージ発信を意識することが重要です。案件によって発信するメッセージにブレがないように、緻密な計画と情報共有が重要です。

4.広報戦略の分析と評価改善
広報戦略の実行後は明確な数字の集計が必要です。
明確な集計結果をもとに分析や評価を行い、広報PR活動の方向性が正しいかを確認でき、また改善点を洗い出すことができます。
結果の測定方法としては、広告費と売上の変化の測定・SNSやWebメディアのリーチ数、アンケートによる認知調査などが挙げられます。
目標が達成できなかった場合、どの施策に課題があったのかなどを分析し、改善点を検討します。
トライアンドエラーを繰り返しながら、継続して活動を続けることが重要です。

広報PR手段が多様化する現代において、広報戦略は企業の中で重要度を大きく増しており、自社の広報PR活動を強化するために非常に重要な戦略です。
広報戦略を行うことは、自社の認知度や企業価値を高めることができるなど、多くのメリットがあります。
自社の広報戦略に課題を感じているという方がいらっしゃいましたら、ぜひタナベコンサルティングへご相談ください。

ブランディング&PRのお役立ち資料無料ダウンロード

AUTHOR著者

タナベコンサルティング
ブランド&PRコンサルティング事業部 マネジャー

外川 青羅

ファンに“刺さる”プレミアム製作などで、化粧品やアパレル業界のクライアントを多数支援。
その経験を活かし、現在はディレクション担当として、付加価値の高いプロモーション企画を支えている。

外川 青羅
ブランディング・PR/広報に関する相談会

DOCUMENTお役立ち資料

CONSULTATION 相談会

ABOUT タナベコンサルティンググループとは

タナベコンサルティンググループは「日本には企業を救う仕事が必要だ」という志を掲げた1957年の創業以来66年間で大企業から中堅企業まで約200業種、17,000社以上に経営コンサルティングを実施してまいりました。企業を救い、元気にする。私たちが皆さまに提供する価値と貫き通す流儀をお伝えします。

コンサルティング実績

  • 創業
  • 200業種
  • 17,000社以上