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SNSマーケティングを成功させるポイントとは?

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今やSNSは、企業に欠かせないマーケティングツールになっています。ただ、多くの企業が取り組んでいる中で、思ったように効果が挙げられず、"なんとなく運用"もしくは"休眠状態"になっている企業も多く見受けられます。「とりあえず始めてみたけど効果がいまいち出ていない」「どのように運用していけばよいか分からない」と運用方法に悩むケースも少なくないようです。SNSマーケテイングを成功させるためには、SNSの特徴を理解し、適切に運用をしていくことが重要です。
この記事では、SNSの特徴と、SNSマーケテイングを成功させるための運用ポイントを6つに絞ってお伝えします。

1.SNSとウェブサイトの違いを理解する

まずは、ウェブサイトとSNSの違いを理解しましょう。ウェブサイトは、広告や検索エンジンによりサイトへ流入させ、商品やサービスの問い合わせや申し込みに繋げるなど、いわゆるコンバージョンへ導くことが目的です。
一方で、SNSは、"コミュニケーション促進ツール"です。潜在/顕在顧客とコミュニケーションを取りながらファンを育成し、関係を深めたユーザーをウェブサイトへ誘導させます。SNS運用でコンバージョンを目的にしてしまうと、成果は出ません。ここの違いは混同しやすいため、注意しましょう。

2.代表的なメディアと特徴

X、Instagram、Facebookという3つのSNSを比較すると、日本で最もユーザーが多いのは、Xです。約4,500万人が利用しています。続いてInstagram、Facebookは減少傾向にありますが、ビジネス目的で活用するユーザーがまだ多くいます。
それぞれのSNSの特徴やメインユーザー層、メリット、デメリットを理解したうえで、選択するにしましょう。
主要なSNSとメディアを表にまとめましたので、ご活用ください。

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主要なSNSとメディア

出所 : タナベコンサルティング作成

*1 総務省 令和4年版「情報通信白書」参考
*2 総務省令和4年版『情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査』参考
*3 LINEヤフー株式会社,2023年6月末時点
*4 AppAnnie 調べ,2024年2月時点
*5 Google,日本,2022年5月時点

3.利用するメディアを選択する

より多くのユーザーに情報を発信するためには、できる限り、すべてのSNSを活用することが大切です。
しかし現実的には、人材の確保や業務の兼ね合いで難しいケースが多いのではないでしょうか。限られた資源の中で、どれを運用すべきか、SNSの判断基準となるものを3つ紹介します。

(1)対象となるユーザー層から選択する
自社のサービスや商品に関する情報を届けたいユーザーが"どのSNSを使っているか"を知ることが重要です。例えば、年代別に見ると、Facebookは、30~40代がボリュームゾーンとなっており、Instagramは20代・30代といった若年層の比率が高くなります。また、Instagramは、男性の利用率も増えてきてはおりますが、女性の利用率が高いという特性もあります。従来のターゲット層のファンを育成したいのか、新しいターゲット層を取り込みたいのか、SNS運用戦略に基いて選定していきましょう。

(2)サービス、商材から選択する
企業の提供するコンテンツの性質やフォーマットによっても、最適なSNSが異なります。例えば、ビジュアル重視のコンテンツであれば、Instagramが適していますし、短期間での拡散や、短い文章でのコミュニケーションを中心に運用する場合は、Xが適しています。このように、提供するサービスや商材、PRしたいコンテンツによって、SNSを選択しましょう。

(3)競合他社の活動や市場動向から選択する
競合他社がどのようにSNSを利用しているかを調査し、その市場動向を把握することも重要です。競合他社が特定のSNSで成功しているのであれば、同様の戦略を採用することで競争力を維持できる可能性があります。また、競合とは違うメディアをあえて選び、ライバルが少ない環境でプロモーションを行うという選択肢も見えてきます。

4.SNSマーケティング運用の6つのポイント

ここでは、SNSマーケティングで成果を出すために必要なポイントを6つに絞って記載します。

(1)運用の目的を決める
SNSマーケティングを始める前に、SNS運用の目的を必ず設定しましょう。運用目的が曖昧だったり、単にフォロワー数の向上が目的となっている企業も少なくありません。
ここで気を付けておきたいポイントは、企業の経営計画、ビジネス目標に基づき作成することです。例えば、「今後注力していく化粧品事業に向けて、今まで取り込めていなかった主婦層への商品認知を拡大すること」といったように作成します。"企業と顧客を繋ぐプラットフォーム"というSNSの特性を理解しながら、経営計画に基づいて目的を決めましょう。

(2)専任担当者を決める
SNS運用は、投稿コンテンツの企画、作成、投稿スケジュール、フォロワーとのコミュニケーション、数値分析や対策検討など、想像以上に時間と手間がかかります。そのため、SNS専任担当者を決めておくことが理想的です。
ただ、現実的には、限られた時間、限られた人数で取り組まなければならず、広報やマーケティング、営業部門に所属している担当者が、他の業務と兼任で担当している企業が多いのが現状です。
時間の確保が難しい場合は、SNSマーケティングの媒体や施策を最小限に絞り、できるところから始めるのがおすすめです。また、社内にノウハウがない場合、SNS運用会社と伴走的に進めながら、ノウハウを蓄積し、成功パターンが見えてきた段階で内製化していくとよいでしょう。

(3)ペルソナを決める
SNSマーケティングにおいて、ターゲットを詳細に理解することは重要です。ターゲットの属性や行動パターン、関心事を把握することで、ターゲットに刺さるコンテンツ戦略を策定することができるためです。性別や年齢層、趣味、価値観などの具体的な人物像(ペルソナ)を作成し、ペルソナに向けたコンテンツを企画していくとよいでしょう。また、運用していく中で、データ分析やマーケット調査を活用しながら、よりペルソナの精度を高めていくことも重要です。

(4)同業他社の動向を把握する
SNSマーケティングにおいて、同業他社の動向を調査しておくことは、戦略を立てる上で非常に重要です。競合他社のSNS戦略やアイディアを学び、自社のSNS戦略立案、改善に生かすことができます。

(5)目標とKPIを設定し、計画を立てる
SNSの運用目的に基づいて目標とKPIを設定し、行動計画を立て、改善を繰り返していきます。
指標となるKPIは、分析できるよう具体的かつ測定可能であるべきです。例えば、「今期中に主婦層のフォロワーを2万人に増やし、新商品のファンを育成する」という目標であれば、KPIを設定する際は、フォロワー数、エンゲージメント数、コメントの数、ストーリー反応率、フィード表示率、UGCの数などをKPIに設定します。
そして、立てた目標に合わせて、投稿頻度や投稿内容などの計画を立て、実行に移していきます。また、データ分析による検証のタイミングや改善策立案のタイミングを前もって決めておくことも大切です。

(6)分析と改善を行う
SNSマーケティングを始めた後も、定期的に成果をモニタリングし、データ分析を行います。投稿の反応や事前に設定したKPIの指標を追跡し、効果を評価します。必要に応じて戦略の修正を行い、継続的な成果を目指します。また、競合他社の動向や市場の変化にも注意を払い、戦略の調整を行うことも重要です。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。SNSマーケティングの成功には、SNSの特徴を理解し、適切に運用をすることが重要です。また、適切なメディア選択や目標設定、データ分析と改善を行うことで、持続的な成果を得ることが可能です。ぜひ、このポイントを活用し、SNSマーケティングを成功させてください。

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AUTHOR著者

タナベコンサルティング
ブランド&PRコンサルティング事業部

野口 菜々絵

印刷会社での販促プロモーション支援、医療機器フランチャイズチェーンでマーケティングコミュニケーションの計画策定から実行推進・新製品ブランディングに従事した後、当社に入社。サイト構築・WEB広告・SNS運用などを強みとし、データドリブンに基づいた分析・改善を行う。上級ウェブ解析士、SEO検定1級、SNSマネージャーの資格を持つ。​

野口 菜々絵
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