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DX・業務改善・生産性向上～進むべきDX構想を可視化させる
時代の先端を行く物流業経営を目指して
株式会社丸山運送は宮城県仙台港隣接に本社を位置する、物流業を営む企業です。国内トラック運送・倉庫・輸出入通関事業などを幅広く展開する総合物流事業として、従業員数300名、保有車両台数200台超、（2022年12月末現在）国内のみならず海外（上海）にも事業所を持つ県内屈指の物流企業に成長・発展しています。また「時代の先端を行く物流業経営」をめざして、事業展開のみならず、ブランディングや人材採用・育成、SDGsへ取り組みなど経営革新にも積極的に取り組んでいる企業です。
その中で、同社は「入口から出口までの情報を可視化することで、マネジメント強化及び業務効率化を実現すること」を主目的とし、業務システムの統合に取り組んでいました。しかし、①部署単位でのパッチワーク的なシステム構造になっている。②受注から請求書までのシステムが分断されている。③顧客単位での収益が見られない。等という課題があり、タナベコンサルティングとともにマネジメントの強化、及び業務効率化を実現させる全体最適なDX構想確立を目指すことになりました。
業務×DX×マネジメント～DX構想確立のための3ステップ～
前段で述べたように、DX構想の目的は「マネジメント強化と業務効率化」です。この目的を達成するべく実施テーマを3つに分け、DX構想の確立に向けプロジェクトをスタートしました。実施テーマ1として業務の可視化とシステムの現状把握、次に実施テーマ2としてDX構想骨子の立案、最後は実施テーマ3としてシステム構想実現に向けたロードマップの作成です。ここでは、実施テーマに沿って、どのようにDX構想を立案したのかを解説していきます。
実施テーマ1では全社のシステム構想を組むにあたり、現状の業務・システムの課題を抽出するべく業務フロー図及びシステム鳥観図を作成し、現状の業務・システムを可視化しました。その後、実施テーマ1で抽出できた課題を解決するべく、全体最適なシステム構想を描きました。実施テーマ1を経て、「部門間・システム間（工程間）・個人間での情報は分断されており、アナログ業務による業務負荷と各階層における判断業務に煩雑さが発生している」ことが課題として可視化され、その課題を踏まえて実施テーマ2では「業務系システム及びCRM・SFAをミドルウェアに実装する」という構想を描きました。具体的には、業務の上流（営業）～業務の下流（請求・会計）までをミドルウェアを活用しデータを一気通貫させ、一元管理されたデータをBIツールで可視化することで、業務の効率化と判断の煩雑さの解消を狙ったDX構想になります。そして最後に実施テーマ3でDX構想骨子をもとに開発・運用を確かなものとするための、特にプロジェクト終了後の道しるべとしてのロードマップを作成し、現在では構想実現フェーズに移っています。
構想を構想で終わらせない構想実現フェーズへ
DX構想骨子を立案し、ロードマップ作成をして終了ではありません。本質はDX構想を実現することにあります。現在タナベコンサルティングではこの構想を構想で終わらせることなく、3S（スピードスタート、スモールスタート、シンプルスタート）の着眼で開発、改善の行動をPMO（プロジェクトマネジメントオフィス）として伴走支援しています。
そして株式会社丸山運送は、情報が溢れ簡単に物事を模倣できる社会で重要になるのは模倣できない「ヒト」であると捉え、「ヒト」の育成に注力しています。「ヒト・モノ・カネ」から「ヒト・ヒト・ヒト」へと移る新しい環境を恐れずに「トランスフォーメーション（進化）」を経営テーマとして、80億円企業、物流の枠を超えた挑戦をしています。まさに「時代の先端を行く物流業経営」の実現に向けて行動している最中なのです。
