人事コラム
エンゲージメント

社員(従業員)エンゲージメントを構成する要素とは

「自発的な貢献意欲」に繋がる構成要素

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社員(従業員)エンゲージメントとは

社員(従業員)エンゲージメントとは

社員(従業員)エンゲージメントとは、社員一人ひとりが会社・組織の向かっている方向性(経営理念やミッション・ビジョン・バリュー)に対して、どのように貢献したいと考えているのか、といった「自発的に湧き上がる貢献意欲」を指す言葉であり、会社・組織に対する愛着度や信頼度、あるいは、社員と会社・組織の繋がりの強さを表している。


生産年齢人口の減少や価値観・世代の多様化、そして、組織と個人の関係性が明らかな変化を重ねる現代において社員エンゲージメントと向き合うことは、経営戦略の観点からも必須のテーマであると言える。


※TCG(タナベコンサルティンググループ)では、社員エンゲージメントを組織エンゲージメントと同意で使用しています。

社員(従業員)エンゲージメント3つの基本構成とは

社員(従業員)エンゲージメント3つの基本構成とは

社員(従業員)エンゲージメントの基本的な構成は、「理解」「共感」「意欲」から成り立つ。


理解とは、会社の上位概念である理念やMVVの中身を正しく理解することができているかを指す。
共感とは、上記理解で示した内容に対して、心底共感できているかを指す。
意欲とは、社員自らが会社の理念やMVVを踏まえて、能動的に行動に移すことができているかを指す。


※MVV=ミッション・ビジョン・バリュー


いずれの要素が欠けても、社員(従業員)エンゲージメントは高まらないため、注意が必要である。

社員(従業員)エンゲージメントの構成要素とは

社員(従業員)エンゲージメントの構成要素とは

TCGでは、社員(従業員)エンゲージメントの基本構成を以下の4つの切り口より分解して定義している。


1.マネジメント
マネジメントは、単なる管理型のマネジメントの要素ではなく、心理的安全性やダイバーシティ&インクルージョン(多様性)やフィードバックやマインドセットなど、目に見えづらい項目を基本構成としている。


2.システム
システムは、目標管理(MBO-S)や評価に対する満足度や透明性、人材育成の仕組みといった比較的目に見えやすい項目を基本構成としている。


3.トータルリワード
トータルリワードでは、金銭的報酬も当然ながら、非金銭的な報酬である福利厚生や称賛文化、働く職場の環境(オフィス環境)と項目を基本構成としている。


4.コンプライアンス
コンプライアンスでは、ハラスメントや法令遵守といったマイナスに働くことが組織にとって悪影響を及ぼす項目を基本構成としている。


※TCG(タナベコンサルティンググループ)では、社員エンゲージメントを組織エンゲージメントと同意で使用しています。

社員(従業員)エンゲージメントの構成要素をどう活かすのか

社員(従業員)エンゲージメントの構成要素をどう活かすのか

まずは、社員(従業員)エンゲージメントの各構成要素から、自社の現状を俯瞰的に押さえ、事実を受け止め、対策を講じていただくことを推奨する。
※現状を押さえるにはエンゲージメントサーベイを活用することも一つである。



自社の現状を押さえ、事実を受け止めた次のステップとして、対策を講じるべきプライオリティ(優先順位)を明確にすることも忘れずに行っていただきたい。


当然、現状を押さえるうえでは、耳の痛い話(結果)が出ることも多々ある。
ご理解いただきたいのは、そのような結果が出たとしても、現時点では会社・組織と向き合ってくれている社員であるため、過去や他者に嘆くのではなく、これから先の自社・組織・社員にとってどうあるべきなのか(As is To beの視点)といった未来の視点で、改善アプローチに着手いただきたい。

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