人事コンサルティング事例

既成概念にとらわれない主体性にあふれた人材を育成する

アルテマイスター(株式会社保志)

江戸時代から「会津漆器」で知られる会津若松。会津塗の技術は、仏壇・仏具にも生かされ産業として発展してきた。
その会津若松で1900年に仏壇・仏具業として創業したのがアルテマイスター(登記社名=保志。以降、同)である。

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取材先様のお役職は、取材当時のもの、タナベ経営社員の役職は、2020年現在のもの

「祈り」をキーワードに新しい市場を創出する

保志 代表取締役社長 保志 康徳 氏 江戸時代から「会津漆器」で知られる会津若松。会津塗の技術は、仏壇・仏具にも生かされ産業として発展してきた。その会津若松で1900年に仏壇・仏具業として創業したのがアルテマイスター(登記社名=保志。以降、同)である。以来、販路を全国に拡大し、成長を遂げてきた。

しかし、核家族化や住宅事情・ライフスタイルの変化など、仏壇・仏具を取り巻く環境は著しく変わった。市場も縮小傾向に入り、かつての繁栄を望めなくなっていった。そんな時代の変化をいち早く察知し、新たな試みを推進してきたのが代表取締役社長の保志康徳氏である。

同社が掲げる理念は「我が社は豊かな心を創るをモットーに限りなき企業努力を続け世界の精神文化に貢献する」というもの。豊かな心を創るために従来の仏壇・仏具にとらわれない新しい商品づくりに挑んだ。

「伝統産業の悩みは市場の縮小です。これを打ち破るには新しい市場の創出しかありません。そこで打ち出したキーワードが『祈り』。仏教にとらわれず、新しい祈りの提案を目指しました」

保志氏がそう語るように、現代の生活にマッチするインテリアのような仏壇や、小さなオブジェを連想させるお守りなどを開発。同社が提供する祈りの形は、従来になかった市場を開拓した。

新しいモノづくりには人材育成が不可欠

同社の新しいモノづくりの背景には、新しい人づくりがある。既成概念を打ち破る商品開発には、「祈り」を理解して新しい発想で挑むことが不可欠だからだ。その手法の1つが外部のクリエーターとのコラボレーション。これにより、革新的な発想で次々と新製品を生み出すことができた。クリエーターと交流することで、社員が今までにないモノづくりを吸収していったのである。

そしてもう1つが社内の人材育成の仕組みづくり。その中心的な役割を担うのが「アルテマイスター・アカデミー」だ。社内アカデミー設立の狙いは、ベテランと若手社員の融合である。

「長年培ってきたベテランの技と柔軟な発想を持つ若手社員が融合すれば、新しいモノづくりができるはず。そんな狙いがありました」(保志氏)

手始めに取り組んだのは、OBが講師となって、若手社員を指導すること。すると、ベテランは若手の発想力に、若手はベテランの卓越した技術に、敬意を払う効果が生まれた。

その後、同アカデミーを体系化し、現在は大別して「必須コース」と「任意コース」を設定している。必須コースは、「新入社員訓練コース」「中途入社訓練コース」「考課者訓練コース」の3コース。それぞれのキャリアや職務内容に応じて基礎を学ぶ。

一方の任意コースには、「技能訓練道場コース」「個別支援コース」「生産管理の基礎コース」など5コースを用意。仏壇・仏具づくりに不可欠な技術の習得や、自己変革を目指す社員を対象にティーチングとコーチングを織り交ぜた支援を実施している。

社外研修を活用し社員の視野を広げる

社内教育とともに進めているのが社外研修への積極的な参加だ。タナベ経営の「幹部候補生スクール」「中堅リーダー革新セミナー」などへ社員を参加させている。

「私も以前、幹部候補生スクールを受講し、リーダーとしての基礎を学びました。タナベ経営が推奨する現場・現物・現実という『三現主義』を教えてもらえるのがありがたい。特に、営業職の人は学ぶことが多いと思います。参加した社員は行動力と思考力が身に付きました」と保志氏は話す。

また、社員間で感謝の言葉を贈り合う「ありがとうカード」の実施のほか、吹奏楽部・フットサル部などの各種サークル活動も活発になった。

社内外の研修で人材育成に取り組んだ成果は確実に表れている。例えば、仏壇・仏具づくりで余った木材を利用した商品「人と木」シリーズは、社員の提案をきっかけに開発が始まった。

「経営で大切なのは理念と手段を結び付けていくこと。そのためには、社員が理念をしっかりと理解していなければなりません。そういう意味で人材育成は経営の根幹に当たるものです」

新しい市場開拓とともに人材育成に注力し、成果を挙げた保志氏の言葉は力強い。

タナベ コンサルタントEYE

タナベ経営 経営コンサルティング本部
課長代理 井村 孝子
日本の伝統産業を支える保志から見えてきたのは「温故知新」。どのような時代であっても、経営において「人づくり」を大事にしている。時代の変遷とともに従来の考え方や作業方法が変化していく中、現在は人材育成制度の1つである「アルテマイスター・アカデミー」やタナベ経営のセミナーを活用し、きめ細かな育成を実現。社員の働く環境をしっかりと整え、成長を支えることが、新商品の開発につながる自由な発想を生む秘訣(ひけつ)であろう。

会社プロフィール
会社名
アルテマイスター(株式会社保志)
所在地
〒965-0844 福島県会津若松市門田町一ノ堰村東40
TEL
0242-27-4380
創業
1900 年
資本金
6080 万円
売上高
30 億 6000 万円(2015 年 9 月)
従業員数
309 名(2016 年 1 月)
URL
http://www.alte-meister.co.jp/




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人事コンサルティング導入事例集

人事に関するコンサルティングに興味はあるけれど、イメージが湧かないという企業様向けにタナベ経営の人事コンサルティングを導入されているお客様の事例をまとめました。
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人事コンサルティング導入事例集
資料内容
  • ・業務改善と人材育成で事業を加速
  • ・ダイバーシティの推進で女性が活躍できる現場へ
  • ・保育士の就業意欲とスキル向上を果たした人事制度と
  • ・アカデミーの導入
  • ・企業内大学設立で若きイノベーターの輩出へ
  • ・次世代を担うリーダー人材の育成
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