2019.09.10

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2019.08.27 Tue
2019.08.28 Wed

DOMAIN&FUNCTION

ビジネスモデル
イノベーション研究会

REPORT
日目

08.27 Tue

デジタル戦略を取り込み新たな
顧客価値を創造するリバイバルカンパニー

講師株式会社ビジョナリーホールディングス
執行役員 デジタルエクスペリエンス事業本部
本部長
川添 隆 氏
学びのPOINT

①競合への迎合で本来の強みを見失わない
そして、強みにフォーカス、優先順位の整理

メガネ業界における価格競争の激化に巻き込まれ、8年連続の赤字を計上した過去から一転、メガネスーパー最大の強みである「検査の技術力」を活かすことで商品の付加価値を高め、結果的に競合他社との差別化を実現した。
②デジタル化によるデータ経営の推進と、
スムーズな購買体験の最適化

単に自社ECサイトの運営に注力するのではなく、オンラインとオフライン(店舗)という直営チャネルを連動させることによって、購買体験の最適化を実現。顧客目線での快適さを追求し、顧客満足度の向上に成功した。
③オープン経営の徹底とコミュニケーション設計による社員と経営陣の組織的距離感の短縮
社長を中心とした経営陣によって、「透明性」を軸とした組織改革を断行。99%の情報開示や時間の共有、合議的な戦略決定などを行うことによって経営陣と現場の距離感を短縮し、市場やニーズの変化にスピーディーに対応できる組織体制を構築した。
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効果実店舗+EC+アプリのオムニチャネル戦略で
コンタクトレンズの年間購入回数・購入金額は2~3倍へ成長!

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経営陣を軸とした一枚岩の組織構築、人間力の再構築がメガネスーパーのV字回復の要因となった。その後、全チャネルでの定期購入、実店舗、EC、アプリ、それぞれ特性を引き立てるオムニチャネル戦略の推進により、持続的成長可能なストックビジネスを構築し始めている。
日目

08.27 Tue

デジタル活用で業界の課題を打破するイノベーションカンパニー

講師BIJIN&Co.株式会社
代表取締役社長田中 慎也 氏
学びのPOINT

①業界のジレンマ・ブラックボックスに踏み込んだ、
タレントと企業を繋ぐ、プラットフォームモデル

エンタメ業界をアップデートするというミッションのもと、これまでブラックボックス化していた請求関連の透明化に取り組み、「事業者への過度な請求の適正価格化」、「エンタメ業界で活躍する人への過度な搾取構造の撤廃」を行い、スムースな合意形成を行うことでWin-Winなマッチングを実現した。
②顧客の不便・不足の代理・代行による
独自ポジションの確立

これまで非常に煩雑であたった会計処理や、キャストへのオファーなど、顧客の不便・不足を全てプラットフォーム上で完結させることによって、「価格の適正化」だけではなく、業務の効率化や個人情報の保護も実現した。
③デジタルプラットフォームによるレバレッジ経営の推進
デジタルを活用することでレバレッジを効かせ、時間・距離の制約を超えたプラットフォームの構築を実現。既存のデータベースも活用し、スピーディーかつ効率的なマッチングを可能にした。
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KPI可視化と効率化で最適なマッチングの実現により
クライアント約9000社、キャスト2万人のプラットフォームを構築!

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アナログが主流であったエンタメ業界において、デジタルを掛け合わせ、才能ある人を最適な形で市場ニーズに繋げることを可能にした。また、契約までに至る業務を簡素化することも実現し、エンタメ業界の新たなインフラストラクチャーの構築に成功した。
会場の様子(1日目)552_12.jpg
会場外観(2日目)552_12.jpg
日目

08.28 Wed

公共性と収益性を実現し
新たな都市開発を推進するイノベーティブ企業

視察&講義NTT都市開発株式会社
開発本部 開発推進部宗 慎一郎 氏
学びのPOINT

①資源再利用に留まらない、
自給自足の「稼げる広場」の実現

多くの施設のオープンスペースは公共性のみの存在となり、管理費が全体利益を圧迫してしまう中、当施設は公共性と収益性を両立した自給自足の「稼げる広場」として全体設計をすることで、オープンスペースの収益化に成功した。
②現代の価値観に寄り添った、体験価値の提供
ターゲットである「感度の高い人達」の価値観にマッチするよう、都心の一等地でありながら、豊富な緑が残るこのエリアの魅力を最大化させ、環境そのものやイベントで体験価値を提供している。SNSで多くの人に投稿される等、顧客が顧客を呼ぶ共感の輪が構築された。
③事業主とテナント側の相互メリットを整理し、
持続可能なWin-Winモデルを構築

企画設計段階から、広場、ショップ、カフェ、オフィス、駐車場のテナントと共同で、開発を推進した。結果、全体最適で、シナジー効果を最大化できる仕組みとなり、事業主、テナント、利用者のすべてがWin-Winになるモデル構築に成功した。
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メッセージ事業主・テナント・地域と共創し、58件95日(180日中)
の収益イベント実施により、「稼げる広場」を実現

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2日に1件以上は、収益を生み出すイベントや撮影等で広場は事業者に利用されている。結果、広場とイベントのコラボレーションにより、共創価値が最大化され、来場者数は、
1日平均1,419人(2019.4~5)を実現した。イベント実施後は、SNS等で拡散され、新たな顧客を呼び込む、善循環で「稼げる広場」を実現している。
Voice 参加者の声
大企業にいながらリスクをとって、施設のリノベーションを推進し新たな事業を創造した熱意や想いに非常に感心した。
製造業 社長
素晴らしい体験価値を提供し、広告を全く行わずに顧客が集まる仕組みは是非自社でも取り入れたい。
サービス業 社長
まとめ講義の様子552_12.jpg
NEXT TIME

第5回は、①創造する建設会社を目指す、株式会社田名部組様、②八戸せんべいのブランドで地域活性化を目指す、八戸せんべい汁研究所様、③動物と人と環境の健康の最高のバランスを目指す株式会社十文字チキンカンパニー様から、ご講演いただきます。