2020.10.06

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2020.09.24 Thu
2020.09.25 Fri

DOMAIN&FUNCTION

ライフスタイルビジネス研究会

REPORT
講演

09.24 Thu

"生活者の気分"から未来を読み解く、マーケティングカンパニー

講師伊藤忠ファッションシステム株式会社
マーケティング開発第1グループ太田 敏宏 氏
学びのPOINT

①専門人材を活かし繊維商社から多角化
繊維商社から、社員の専門知識、ネットワークを活かしアパレル店舗や商業施設の出店・運営支援、消費者動向の調査、企業の戦略立案・企画、ブランドライセンス事業へと進出。
②Withコロナで消費者の購買行動は二極化「ファンづくり」がキーワードに
コロナ禍による景気減退、EC化率上昇を受け、「何となく流行っているから買う」という消費は減り、「より安いものを選ぶ」または「こだわりの強いものを選ぶ」という消費者への二極化が進行。製品の背景を伝えることで顧客をファン化するD2C(Direct to Consumer)ブランドも台頭。
③店舗=買う場所から楽しむ場所への変化
消費減退やEC化を受け、物を買いに行くための店舗は不要になり、店舗の役割は買い物の行為自体を楽しむ場所へと変化。売らない店や公園化した商業施設は今後も増えると予測。
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KPIデジタル活用により一億総中流の考え方から
1人1人に合わせた価値提案スタイルへシフト

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80年代に生まれたライフスタイル提案は消費者をセグメントする考え方であったのに対し、デジタル化で1人1人のニーズをより細かく掴むことが可能になり、1人1人に合わせた価値提供スタイルが主流に。
講演

09.24 Thu

住空間の可視化により、住生活の新たな産業と文化を築く

講師ルームクリップ株式会社
代表取締役CEO高重 正彦 氏
学びのPOINT

①消費者と企業の課題を解決するビジネスモデル
「住空間」はこだわりを持っている方が多いが、参照や相談する相手と繋がる方法がないことに着眼し、住生活の実例写真で繋がる「RoomClip」をリリースした。一方、企業は自社製品がどのように使われているか正しく把握できていないという課題があった。「RoomClip」により可視化された住空間情報をもとにB2C向けに企画から集客まで支援するマーケティングソリューションを提供するビジネスモデルを確立。
②継続的な成長を実現する新たなビジョンの策定
同社は更なる成長に向け、「人と人、人と企業が繋がる 住生活の新しい産業と文化を築く」を次の3年のビジョンに掲げている。そのビジョンの実現に向けた新規事業を既に構想している。
③ビジョンを実現する2つの新規事業開発
2つの新規事業により、人と企業が直接繋がり、顧客価値を深める。そして、企業が顧客理解を通じてブランドになることを実現し、産業の発展に向けた変革を構想している。
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KPI新規事業の初年度目標として
出店企業数500社、
流通取引額総額100億円を目指す。

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ライフスタイル分野の各産業が停滞する中、生活者、事業者と共に新しい産業と文化を作り、需要を生み出す。
共創による
顧客価値創造
同社の挑戦はとどまることはない「顧客価値の追求」を実現している。
講演・視察

09.25 Fri

丹後ちりめん製造工房から手織りネクタイメーカへの転身

講師クスカ株式会社
代表取締役社長楠 泰彦 氏
学びのPOINT

①ベンチャースピリットでビジネスモデルを革新
第2創業として位置付け、丹後ちりめん製造工房から手織りネクタイメーカーへと転身する。
また、アイテム1点 ネクタイに絞り商品販売をスタートしている。アイテム選定条件は下記2点。
・「素材を最大限に活かす(手織りの質・風合い)」
・「アイテムのマーケットが大きい(グローバル)」
②魅力を発信するブランディング・仕掛け作り
ものづくりの工程や制作風景をプロモーション動画としてまとめることでものづくりへの思いを発信する。そして、仕掛け作りとしては話題企業との商品の共同開発を積極的に行いターゲット顧客へのブランドの認知度を高めている。
③お客様とのコミュニケーションの場の設定
ものづくりやブランドコンセプトをお客様に直接伝える場として自社店舗を構える。自社店舗には、織機の設置や織機音をイメージし作った音楽を流すなどお店に訪れた人が最大限に体感できる空間を創出している。
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KPI売上高の割合をECサイト・自社店舗販売で
半数以上を目指す。

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自社運営メディアを立上げ発信力を強化する。
THE TANGO
~海の見える京都~
このメディアは、①海 ②伝統 ③食
の3つテーマに沿って地域在住者に情報を発信する。
これにより民間主導型の地方創生を図るとともに、KUSUKAブランドの価値向上を目指す。