2020.07.22

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2020.6.23 Tue
2020.6.24 Wed

DOMAIN&FUNCTION

ビジネスモデル
イノベーション研究会

REPORT
日目

6.23 Tue

下請けからオンリーワンの商品「魔法のフライパン」
メーカーへの変身を実現
~そのフライパンは今も4年待ちである~

講義錦見鋳造株式会社
代表取締役錦見 泰郎 氏
学びのPOINT

①1/3の価格実現ではなく、3倍難しい技術へ挑戦
下請け時代に値引き要請を受けた経験から、3倍難しいオンリーワン技術へ挑戦。技術を長年追求し続けた結果、魔法のフライパンが誕生し、ブルーオーシャンの創造につながった。
②自社のノウハウ(強み)を新たな分野にぶつける
下請け時代に培われた薄肉鋳造技術のノウハウ(1.5mmの肉厚)をフライパンへ応用することで、プラスαの価値を付け加えることに成功。
③技術力がブランディングを加速させる
長きに渡った試行錯誤の経験や作り手のこだわりを物語として伝えることが顧客の共感につながり、購買意欲が向上する。ブログ等の活用で、ブランディングに費用をかけなくても、人づてで評判は広がっていく。「モノづくりには細かい説明はいらないのだ」という錦見社長の言葉は正に実体験から出る言葉である。

K P I100個/日のモノづくりストーリーによる
ブランディング効果アップ

Zoom上での対談

ライブクッキングタイム

魔法のフライパンは現在約4年待ちの納期となっている。
巣籠り需要の増加により、更に注文は増えている。
全自動金型鋳造機での試作品開発にも取り組むなど、常にチャレンジする気持ちを持ち続けている。
日目

6.24 Wed

ブルーオーシャン市場を作り出し、
超高能率・高生産性を実現する

講義株式会社Jpキュービック
代表取締役伊藤 雅彦 氏
学びのPOINT

①オンリーワン技術によるブルーオーシャン創造
ライバルがやらない高レベルのモノづくりを、お客様と一緒に作り上げることで、ブルーオーシャンの創造が可能となる。伊藤社長の言葉の節々からは「絶対に他社と同じことはしない」という強いこだわりが感じられる。
②徹底した魅せ方へのこだわり
その高い技術力とブランディング力で、大手メーカーの技術者もたちまちファンになる人は多い。一見すると彫刻品のような展示品を会社へ置くなど、従来の製造業の枠を超えた取組みが、他社との差別化、顧客の期待感醸成につながっている。
③有形から無形で収益を生み出すビジネスモデル
技術力を極めれば、製品ではなく「技術」を売ることが可能となる。今後の展開として、モノを作らずとも収益を生み出すコンサルティングモデルを確立していく。更なる高能率・高生産性のモノづくりが可能となっていく。

K P I年間約6,000アイテムの開発
一人あたり単月付加価値利益600万越えを達成

製造業には見せない
洗練された事務所

宝飾品のような
展示サンプル

Jpキュービックにくる依頼は他社が難色を示した依頼ばかり。難しい依頼ほど最高の教材として、常に挑み続けた結果が、唯一無二の技術力の源泉である。そんな伊藤社長、社風に惹かれて、人材も自然と集まってくるそうだ。