2022.02.15

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2021.12.02 Thu
2021.12.03 Fri

DOMAIN&FUNCTION

食品成長戦略研究会

REPORT
日目

12.02 Thu
第Ⅰ講

「石油事業から新事業への挑戦」
~和歌山の美味しいものを知ってもらいたい~

視察&講義株式会社TOA
代表取締役会長橋本 拓也 氏
湯浅ワイナリー工場長西馬 功 氏
学びのPOINT

①国内石油製品需要の減少により、早急な石油事業からの脱皮が必要であった。
②新たな事業の検討、衣食住はいつの時代でも必要。和歌山の美味しいものを伝えるために東京のど真ん中へ飲食店「和処きてら」を出店。
③食にかかわる新規事業を複数立ち上げる中で、湯浅町との関係性を構築湯浅町は古くから醤油・味噌で栄えた町であり、ワイン造りを第3の発酵文化にしたいと考え、ワイナリーを運営。フルーツ大国和歌山の美味しい果物とワイン造りを融合させる。

KPI新たな事業展開・経営技術は
積極的に外部専門家を活用する

食の事業に進出するきっかけとなった料理人との出会いに始まり、ワイン造り・メディア活用・ブランディング・ラベルデザイン等で、積極的に専門家を活用することで高品質とスピードを両立させた。
日目

12.03 Fri
第Ⅱ講

コロナ禍における食品企業の成功事例&ディスカッション

講師 タナベ経営食品成長戦略研究会メンバー
学びのPOINT

①新しい変化をポジティブに捉える
コロナは一時的な経済停滞をもたらしているが、大きな技術革新ももたらした。
②今、取り組むべきこと
コロナ禍での取り組み・変化を自社の「技術革新」につなげる。成功事例として、「リモート会議だからこそできるチーム営業」、「テイクアウト新業態開発」、「官公庁など新たな販路の開拓による事業のリスクヘッジ」などを共有。
③会員企業様とのディスカッション
コロナ禍での各社の取り組み事例、現在も継続する課題、今後も継続することで技術進化につながるアイデアについてディスカッションを行った。

KPIコロナ禍で取り組んだ変化を
自社の「技術革新」につなげる

コロナ禍で取り組んだ変化を自社の「技術革新」につなげるためには、「個人技・成り行き」に任せた受け身の変化ではなく、「人財・DX・生産性」にKPIを設定して革新へ高める必要がある。
日目

12.03 Fri
ミュージアム
トーク

100年企業に学ぶ創業の原点"おいしさと健康"

視察&講演江崎グリコ株式会社
コーポレートコミュニケーション部
江崎記念館 館長
石橋 達二 氏
学びのPOINT

①創業の精神
1882年創業者の江崎利一氏は、佐賀県蓮池村の薬種業の長男として生まれる。1919年、カキの煮汁に含まれているグリコーゲンを活用した栄養食品を思い付く。1921年、子供たちの病気の予防に役立てようと栄養菓子グリコを試験発売。(ネーミング、ハート型、ゴールインマーク、1粒300メートルも当時から)
②広告戦略の先見性
創業当時から優れた感性でブランディングに並々ならぬ情熱を傾けていることがわかる。
1927年、豆玩具のおもちゃを創案。
1931年、映画付き自動販売機を都内に設置。
1935年、大阪ミナミの戎橋にネオン塔を設置。
(現在は6代目のネオンサインが点灯している)

KPI「山頂に位地を占めて、
上から下に転がすようにせねば
事業の発展も難しい」
グリコの発案から2年後、
38歳の江崎利一氏は大阪進出を決断!

1900年代前半。今から100年前の日本は、チフスや結核など感染症が猛威を振るっていた。薬種業から飛躍した原点は、グリコーゲンを身近な菓子に活用することで子供たちの健康を守りたいという社会課題への貢献があった。同社の経営理念「おいしさと健康」に今も表れている。
Voice 参加者の声
他社のコロナ禍における取組が大変素晴らしいです。なかなか真似できることではないですが、コロナを言い訳にしない予算必達を改めて決意しました。
食品製造業・取締役
100年企業から学ぶ、経営理念の大切さ、社会に役立つという真義性・普遍性を再認識しました。また、商品に込められたメッセージを初めて知り勉強になった。
食品製造業・幹部
1972年、
創立50周年記念事業の一環として
設立された江崎記念館(大阪)
NEXT TIME

2021年度 食品成長戦略研究会
第3回 千葉エリア 2022年1月20日(木)・21日(金)
1日目 ユニテックフーズ株式会社様、株式会社タカヨシ様
2日目 キッコーマン株式会社様